No.115 看護師になるための素質にはどんなものがあるの?
看護師に憧れて看護師への道を選択する場合があります。好きだから素質はあると思いたいですが、看護師には必要な素質もあるようです。看護師に必要な素質についてお伝えします。
体力~夜勤&立ち仕事にも負けない力持ち
看護師にとって、一番必要なのは体力だと言われています。夜勤を続けながら看護師の仕事をするには、体力が不可欠だからです。例えば、徹夜をした場合に3、4日くらい体調が悪くなるという場合は看護師に必要な素質とは言えないかも知れません。
精神力~いい患者ばかりではない?
看護師に限らず、保育士、教師など人とかかわる仕事ならそうかもしれませんが、いい人ばかりが相手だとは限りません。特に、病院の場合、病気の人を看護するのですからなおさらです。
病気になると人は元気だったころのように、気持ちに余裕がなくなります。そのため、看護師へのうるさいとも思える命令、やつあたりとも言える言葉などで傷つくこともあります。さらに、医師や他の医療関係者とも連携する必要があるので、意見の食い違いなどからストレスがたまる仕事だといえばそうかも知れません。
しかし、人との関係性において、仕事の進め方において、ある意味鈍感で無関心な場合、そこまで気にする必要がありません。また、臨機応変に切替えができる人は、人を見て仕事を見て行動できるので、ストレスフルにはならないようです。
しかし、最終的に患者や一緒に働く仲間に慕われるのは、誠実さをもちながら相手を思いやる気持ちを優先させられる人のようです。自分よりも相手を優先した考え方を持つことは、並大抵のことではありません。しかも、それをストレスな明るく楽しくできる人こそが周囲を和ませ、信頼を得る看護師としての素質を持っている事になるようです。
共感疲労に要注意
天使のような看護師さんのすごいところは、相手には相手が一番だと共感してくれていると思わせ、実は共感から逃れることが出来ている人なのです。
では、明るく楽しくいつも相手のことを考えられている看護師さんはいるのでしょうか。普通に相手の病気の苦しみに共感し続けていると、共感疲労の状態になってしまいます。共感している以上のことができない事に腹をたて、自己嫌悪になるからです。
例えば、東日本大震災。大きな寄附をしている人、現地に行ってボランティアをしている人をニュースなどを目にすると、経済力もなく体力もそこまでない自分は何1つ被災者の人々のためになっていないと自己嫌悪になることがあります。しかし、それを否定的に考える必要は全くないそうです。
自分は患者さんのことを思いやる事もできず、何もできなかったと自己嫌悪になり一旦看護職を離職したとします。実はそれは、とても正しい事になります。共感疲労の可能性もあります。ただ、やり方が下手なだけだと言えそうです。共感疲労のため、相手に共感できなくなっている場合、相手にもその姿がバレてしまいやすいところ、詮索されてしまう環境(仕事の量、質、時間の拘束など疲労がたまりやすい状況)にあるから、相手との関係性がうまくいかなかっただけかも知れないからです。
例えば、1歳児の赤ちゃんと接する時、赤ちゃんが転んでしまったとしても、痛いねと一緒に泣きながらも、どこか楽しい気持ちをもつことがあります。その場合、赤ちゃんが転んだ時は赤ちゃんが安心できるだけの共感を与え、その後は共感から切り離して次のことを行う事が出来ているからです。しかし、赤ちゃんにとっては、自分を全面的に心配してくれていると思わす事ができています。そのように患者や周囲の人と接することができる看護師さんが、看護師としての素質があると言えそうです。
これといった指標はない
患者さんについて、どこまで心配しているかという決まった指標はありません。例えば、あの看護師さんは患者さんのことを全然心配していないと思われても良い様です。それ以上共感してしまうと、自分がストレスで離職しなければいけないという事態にもなりかねないからです。
冷たいなどと言ってくる患者様やその家族の感想について、悲観的になる必要はなさそうです。なぜなら、看護の仕事をすること自体が共感能力を実務に応用できているからです。また、医師や医療関係者についても、患者への共感能力が足りないから、冷たい病院だとも思わなくても良い様です。
ただ、1つ言えるのは、自分と同じくらいの共感能力や仕事の進め方をする看護師が多い病院は働きやすいことです。もし、今の職場について疑問をもつことがあれば、看護に特化した人材紹介会社に相談することも1つです。ご自身にあった仕事や病院を紹介してくれるみたいですから。