No.117 そんなはずない?実際はこうだった~看護師のイメージ
看護師のイメージを間違って抱いていることがあります。まるで白衣の天使の様だと思いたい気持ちは分かります。戴帽式をニュースで見るにつけて、まさに白衣を着た女神様のようですから。しかし、看護師に関するイメージは実際とギャップがあることも。看護師のイメージについてお伝えします。
看護師はみんな優しい?
看護師だけでなく、仕事が終わればほとんどの人は優しいということになるのでしょう。しかし、看護師については、優しいことが当然で、間違った患者をたしなめることすらNGだと思うわがままな患者さんもいるようです。そこには、看護師に対する間違ったイメージがあるからではないでしょうか。エスカレートするとセクハラ、パワハラにもつながりかねません。看護師=ナイチンゲールというイメージや、マザーテレサのイメージがそのまま現代にもつながっているため、看護師は女性の鏡であり、奉仕のイメージが強いからでしょう。
キツイ・汚い・危険の3K?
看護師の仕事は3Kだというイメージを持つ人も少なくありません。確かに、おむつ替え、摘便、痰の吸引などは避けることのできない仕事になってきます。また、夜勤があったり、重たい機具を移動させたり、作動させたりする重要な仕事もあります。さらに、感染の危険性もあるので、3Kだと思われがちです。さらに看護師の多くは下の世話を天使のように喜んで行っていると勘違いしている人もいるようです。実際は、多くの看護師さんは必要にかられて能動的に行っているだけであることへの理解が少ないようです。ある女性は総合病院の受付で怒っていました。その理由は、どうやら検便を持って来てくださいと言われたので、受付に渡したそうなんです。ビニル袋に検便セットを入れていたにもかかわらず、受付の受け取り方が汚いものをさわるようにビニルの端を持ち、鼻をつまんで専用のボックスへ入れられたそうです。看護師さんも医療関係者も白衣の天使ではないという一面が伺えます。しかし、もしかしたら重篤な病気かも知れない理由で検便をしている患者さんにとって、汚いものを触るような受け取り方は、医療従事者としては正しくない行動でもあります。ここら辺は難しい問題だとも言えそうです。渡し方、受け取り方の両方にお互いへの心遣いが求められそうです。
給料がいい?
看護師は看護事務などよりも給料の額は確かにいいと言えそうです。夜勤専門看護師になれば、年収600万以上になる人もいます。しかし、産後など子育てをするという理由などで、日勤になれば一般の仕事よりも給料は少ない事もあります。看護師は時間的、労働的に給料に見合う仕事をしているから給料も高いと言えそうです。
医師と結婚できる?
見るからに可愛い看護師さんの中には、医師からアプローチを受けてゴールインする人もいるようです。また、同じサークルに入っていた延長線上で結婚された看護師と医者もいます。しかし、医師と結婚したいからという理由だけで看護師を目指すのは危険です。例えば、同じ職場だから職場結婚しやすいという理由もありますが、医師同士の結婚も多いので、余程のことがない限り医師と看護師の結婚はめずらしいようです。
結婚できない?出産できない?
看護師には独身の人が多い現実があります。しかし、それだけ仕事が充実しており、結婚して辞めたくないという理由から看護師を一生の仕事としている人もいます。それを未婚という理由だけで、結婚できない仕事というのは世間の間違ったイメージだと言えそうです。
看護職は女性が多い職場なので、出会いが少ないことも原因かも知れません。しかし、結婚相談書や合コンなど、出会いの場を使って結婚する人も多くいるようです。楽に異性が近くに居るという状況は望みにくいかも知れませんが結婚できない職種でもないようです。
また、出産について、流産しやすいというイメージを持たれている事もあります。その理由に夜勤があります。夜勤によって、体のサイクルが変化し、冷えも起こりやすくなるので妊娠しにくいという状況だったり、流産しやすい状況だったりする事もあります。
看護師さんも体力のある人やそうでない人、様々な人がいます。仕事の内容、労働時間帯などだけをみれば、体力のない人なら過酷な労働環境によって出産しにくい、妊娠しにくいという事もあり得るでしょう。しかし、無理をせずストレスをできるだけためない自分らしい働き方ができれば、看護師をしながらの出産、妊娠ものぞめるのではないでしょうか。
自分らしい看護ができる職場を探そう
看護師の仕事がつらい、きつい、危険だと思いながら働いている場合、看護師の仕事の中で自分にあっていない仕事をしている場合もあります。産業カウンセラー、ケアマネージャーや保健婦など、夜勤なし、おむつ替えなしなどの仕事も同じ看護師でも多くあります。看護師専門の人材紹介会社ならキャリアアップアドバイスも受けることができるようです。まずはご相談を。