No.107 看護師のコミュニケーションは難しい~ポイントご紹介
看護師は患者様だけでなく、家族、医師、看護師以外の専門職、事務職や掃除、食事担当、外部業者、外来患者など様々な人々とのコミュニケーションが必要になる仕事です。日々の仕事の効率をあげるためにも円滑なコミュニケーション方法をお伝えします。
メリハリが大切
看護師の仕事は、時にわがままな患者様に対して注意を促す必要もでてくることもあります。しかし、看護師の仕事には療養の世話という患者様に寄り添う形で行うべき仕事もあります。患者様に嫌われたくないという意識も働くので、患者のいいなりになる事もあるようです。イメージの例は母親と子供です。子供が母親のいうことを聞かない場合、母親としては自分に威厳がないからではないかと、余計にきつく叱りがちです。しかし、患者様が看護師のいう事を聞かなかったり、きつく当たったりするなどする場合、看護師そのものに対する苦情があるわけではないことも理解しておく必要がありそうです。子供は何かしら他のことで不満がある場合、母親に当たることがあります。看護師は患者にとっては、病院での母親的存在なので、自分の病気や将来ことはじめ、他の何かで面白くなかった時などに問題とは関係のない看護師さんに八つ当たりすることもあります。その場合、大きな気持ちで根気強く接することで、信頼関係が築けるようです。
1人で抱え込まないことがポイント
業務の問題は上司に相談したりします。コミュニケーションに関する患者様との問題でも、上司に相談することも1つです。相談された側は決して悪い気持ちにはならないでしょう。熟練看護師さんなら、ご経験された道かも知れませんので、素晴らしい助言をいただけたりすることもあります。また、上司とのコミュニケーションにもなっています。逆に、弱音を吐いてはいけないなど、怒られてしまったり、不本意な助言で落ち込むようなことがあれば、それはいい職場だとは言えません。転職も視野に入れてみましょう。
必ずしも我慢する必要はない?
看護師だから、患者の不平不満についていつも笑顔で対応するしかないと思い、そうしてしまうといつのまにかストレスがたまることもあります。患者さんが何かしらの理由で怒っている場合や、愚痴を話題にしてくるときこそ、看護師も普段のストレス発散の場所として、同じテンションで過ごす一時にすれば、お互いにストレス発散の場所になることもあります。患者さんをなだめることも大切ですが、時に同じテンションで怒ったり悲しんだりすることで日頃のストレスを発散させましょう。また、それが患者様にも伝わり、寄り添ってくれていると信頼されることもあるようです。
医師とのコミュニケーションのコツ
医師と看護師は、患者の治療方針の違いや外来患者や病棟に関することや指示に関することなど、様々なことで衝突しがちです。1カ月に1度~1年に1回など回数はそれぞれですが、医師とのコミュニケーションも難しいという看護師さんも多いようです。指示に関する悩みでは、医師の指示が間違っていたのに看護師の責任にされてしまいがちというお悩みもあります。
医師の仕事がどれだけ忙しいかは看護師が十分理解しているはずです。医師のフォローはするけれど、医師の指示ミスなどによる医療ミスなどの責任転嫁は小さな規模であれ、常態化する傾向のある病院などでは看護師間の空気感も冷たいものになったり、離職率が高まったりしがちです。看護師という仕事が医師に従う流れになっている治療方針であることは認識しながらも、医師次第で看護師のESが左右されることがあるのです。
例えば、手術中での出来事です。医師の指示の声が小さかったので、看護師が聞き返したそうです。逆切れされてしまうという問題があったそうです。コミュニケーションは難しいですが、医師と看護師と言う立場の違いはあるものの、間違ったことを指摘する気力も必要なようです。しかし、必ずしも立ち向かえるだけの気力を持った看護師ばかりとは限りません。繊細な気持ちの持ち主などは耐えられないところではないでしょうか。
転職を視野にいれるのも1つの対策
もし、どうしてもコミュニケーションでお悩みの方は、職場を変えてみるのも1つです。看護師専門の人材紹介サービスなら、コンサルタントがお悩みを踏まえたご自身に合った職場を紹介してくれるようです。