No.11 転職先で馴染めるかが不安?スムーズに病院に馴染む方法
転職が当たり前の時代になってきた
最近では、終身雇用が当たり前だった時代とは違い、自分のライフスタイルやキャリアデザインに合わせて積極的に転職する人が増えてきました。
医療職種はもともと専門性が高く、キャリアが重視される職種なので転職がしやすいことから転職経験のある人も多いですし、転職自体がデメリットになることも少ないです。
しかし、「転職の経験が多いから」とか「みんなが転職しているから」と言って、すぐに病院に馴染めるかというと、そういうものではありません。
以前の病院ではうまく馴染めたのに、この病院では馴染めないという悩みを抱える人も少なくないのではないでしょうか?
そこで病院にスムーズになじむためのポイントをいくつかご紹介します。
離職理由で上位に上がるのは「人間関係」
まず、離職理由から見えてくるポイントが「人間関係」です。
病院に馴染むか馴染めないかは、人間関係と仕事内容に大きく分けられますが、より重視しなければならないのは人間関係の方だということが離職理由からも分かります。
複数の病院を経験した人であれば、大きな病院になればなるほど力関係や交友関係、恋愛関係などが非常に複雑だと感じたことがあるのではないでしょうか。
あるいは大きな派閥が争っているような病院などは、入職後に派閥への勧誘があることもあり大きな悩みの種です。
人間関係を把握するまでは笑顔とあいさつで乗り切る方法も
こういった人間関係が複雑な環境で馴染むためのポイントは3つです。
一に笑顔、二に挨拶、三に鈍感力です。
まずは好感を持ってもらうことが大事で、次に複雑な人間関係に巻き込まれないことを意識します。
鈍感で気づかないふりができれば大抵は「知りませんでした」「気づきませんでした」でやり過ごせます。
結局、初めの入り方さえうまくできれば、時間の経過とともにどうふるまえばよいかが見えてきますので、徐々に自分の希望する人間関係を構築するとよいのではないでしょうか。
初めから物事に敏感に反応している人ほど、いろんな人間関係に巻き込まれて仕事を覚える前に手いっぱいになって失敗されていることが多いです。
業務内容のギャップは初心に戻って受け入れる
もう一つ抑えたいポイントが業務内容のギャップです。
以前の職場とのギャップであったり、自分が望んだ専門性だったり、いろいろなギャップがありますが、いずれも転職前に過度な期待をすると陥りやすい失敗です。
ギャップは誰しも起こりうることですが、これに失望してしまうと病院に馴染むまでに時間がかかる原因になります。
そのため、理想としては「初心忘れるべからず」の気持ちで転職することが重要です。
そもそも理想的な職場などはそうあるものではありません。
どの職場でも良いところがあれば悪いところがありますので、良いところは素直に受け入れ、悪いところは反面教師として学ばせてもらっているのだと思うようにしましょう。
転職する際は、ギャップを乗り越えるのも一つのスキルアップの機会として考えたほうが、気は楽になるかもしれません。
転職は時間をかけて自分のものにする
転職には人や仕事との新しい出会いがあります。
急いで馴染もうとするよりも、ゆっくりと病院の良いところや悪いところを見つけながら時間をかけて馴染むようにする方がうまくいきます。
せっかく人生の大きな決断をしているわけですし、転職して良かったと思えるように人間関係にも業務内容にも慣れて、仕事のストレスを減らしていきましょう。