No.163 看護師の夜勤は大変!続けていくには
一般の仕事では、定時に勤務する事はふつうですが、看護師さんの仕事は、場合によっては人命にまで関わってきます。その為、看護業務は24時間体制で勤務シフトを組むことになっています。
そういった勤務体制が確立されているとはいえ、やはり夜勤を行う事は大変に感じることでしょう。今回は、看護師夜勤は、何が大変なのか考えてみましょう。
夜勤は何が大変
まずは、体調面での心配があります。本来人間の体は、夜中に睡眠をしっかりとって、朝から昼間は働くといった健康のリズムに適しているのです。そのリズムの中でも患者さんや介護の必要な利用者は、夜間でも手助けを要する場合があるので、勤務しないわけにはいかないのです。
看護師の場合は勤務形態が2交代や3交代となっており変則的な生活リズムに体を慣らすのが大変と言えます。また、家族がいる場合には、家族の生活に少なからず支障をあたえたり、友人とのつきあいも、夜勤にあわせる為に約束を断ることもしばしばです。
夜勤の責任の負担
通常の勤務ですと、担当する患者の数にあわせて看護師の数が配置されていますが、夜勤の場合には、2~3人で所属区域の患者の担当を受け持つことになります。その分、責任や負担は大きくなってしまうのです。
患者さんが普通に就寝していれば看護師の負担はそれほど大きくはないのですが、入院するほどの患者ですから、容態が急変する事態にも備えなければなりません。場合によっては自己判断で処理を行う事も考えられ責任は重いと言えます。
夜勤のメリットもある
夜勤には大変な事ばかりではありません。それ相応の報酬を見込めるからです。一般的には夜勤手当が他の仕事に比べると高いのもうなずけます。それだけ価値の高い仕事であり、価値の上乗せの勤務であるからです。
また、勤務時間の活用方法も昼間の時間を公的な用事につかったり、昼間しかできない用事を済ませる事ができます。(ただし、無理をするのは禁物です。自分の体力に見合った行動をしましょう。)変則的な勤務形態ではありますが、報酬と時間の使い方を良しとする考え方もあります。
夜勤の年齢別の割合は
夜勤の年齢別で最も多いのが50代の25%、その次が40代の21%、3番目が30代の19%となっており20代は4番目の11%であり、上位とは半分以上のひらきがあります。これから考えられるのは、50代のベテランが最も活躍しているのがわかります。20代は経験値が足りないせいか、意外と少ないのです。
看護師の仕事は若くて体力があるからできるものでもなく、むしろ年齢を重ねて仕事の緩急を確立することが大事なのかもしれません。20代の若い方でも夜勤が大変と感じるのは今だけかもしれません。
夜勤になれる工夫とは
仮眠を上手に取ることで疲労感や眠気を減らす事ができます。そのためには、仮眠を取りやすい体調に維持する事が重要です。
軽い運動やストレッチをしたり、眠りが深いと疲労感を感じやすいので自分に合った仮眠時間をとりましょう。中には、読書をするといつのまにか眠ってしまうという方もいます。
逆に目が冴えてきては大変ですので、自分なりのリラックスした状態で仮眠につくような工夫があると良いでしょう。
- まとめ
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看護師の夜勤の大変さを紹介してきました。対象の方も自分なりの工夫と経験から学んでいく事になります。しかし、どうしても無理だとか、体調に異変を感じたならば、勤務形態の見直しを上司に相談してみましょう。
また、時には新たな職場で気持ちを入れ替えることも重要でしょう。他の職場を経験することで自分の看護師のあり方が分かってくるはずです。夜勤の大変さに負ける事無く前に進む事を望みます。