No.201 ナースが人間関係で悩まないためのコツ
医療の現場は一つのミスが人命に関わったり、昼夜関係なく病院は稼働しているので勤務シフトも厳しく、ナースの気持ちもギリギリまで追い詰められることもあるでしょう。そんな中でチームとして連携して動かなければ的確な看護は出来ないと言えます。
追い詰められた環境の中でのチームプレイは成功すればやりがいを感じ、歯車が狂えば大きなストレスになります。ここでは、ストレスを溜め込まないコツを紹介していきたいと思います。
ナースの職場環境の現状
2018年病院看護実態調査によると、正職員の10.9%、新人職員の7.5%が離職しています。
離職の理由については、日本医療労働組合連合会|2017年 看護職員の労働実態調査結果によると、1位は人手不足で仕事がキツイ、2位、賃金が安い、そして6位には人間関係とあります。
正職員の10.9%、新人職員の7.5%、合計で実に18.4%もの離職者がいるわけです。
医療の現場は肉体的にも精神的にもキツイ仕事だということでしょう。そんな過酷な環境の中で円満な人間関係を築くのは並大抵なことではないことと思います。
さらに、ナースの職場環境の特徴として挙げられるのは、圧倒的に女性が多い職場だということです。しかも、幅広い年齢層の価値観の違う人が集まっているという現状があります。
人間関係を円満にするコツ
先述したようにナースの仕事は女性が多い職場環境です。女性が得意とする協調性や順応性などがポジティブに発揮されれば、チームワークも良くなるでしょうし、やりがいも感じるでしょう。
では、どのようにすればポジティブな面が発揮されるのでしょうか。
◎まずは報連相
仕事をする上でよく耳にするのが報連相という言葉です。これは、報告・連絡・相談のことだということはご存じかと思いますが、これをキッチリとやり続けるというのは意外と難しいものです。
仕事は仕事としっかり割り切れればいいのですが、そこに個人的な感情が入ってくると報連相をしにくい状況が生まれたりします。しかし、そこは仕事、しっかりやり続けることで信頼が生まれてきます。
◎相談事にはまずは同調を
同僚や後輩などから相談を受けることもあるでしょう。その時に、例え意見が違っていたりしても相手を否定しないことです。
まず相手の立場になって話を聞いてあげましょう。そうすることで、自分の新人時代のことを思い出したり、その問題をどう克服していったかを思い出すこともあるでしょう。そうすることによって、的確なアドバイスが出来る場合もあることと思います。
◎トラブルなどには中立の立場を
どこの職場でも人間関係のトラブルが起こります。どちらか一方に加担するよりも中立を保った方がストレスを受けにくい場合もあります。時には「我関せず」の立場を貫くことも必要になるかもしれません。
◎褒める
立場が上になるほど、人の評価を部下に話しがちです。その時に注意すべきことは、褒める場合は本人ではなく第三者に話すことです。「あの人のこんなところは評価できます」というように良いところは第三者に話すことです。
なぜなら褒められた当人は上司から直接褒められるよりも第三者から「上司があなたのことを褒めていた」と言われる方が嬉しいし、モチベーションも上がるからです。
◎注意する
「注意する」、これは絶対に第三者に話してはいけません。直接本人に注意しましょう。陰でコソコソすると、陰口になってしまいます。これは決して良い結果にはなりません。
- ■まとめ
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ストレスを溜め込まないコツをいくつか紹介しましたが、少し注意すれば全て実行可能なことだと思います。しかし、これをやり続けるには、他人はどうであれ、自分はこうするという信念も必要になるかもしれません。自分を信じてやり続けることで、周りが変わってくることでしょう。