No.221 ナースのうがいに対する知識と正しい方法について
ナースにお勧めするうがいについては、うがいを正しく行う事で風邪の予防や粘膜の分泌や血行を促進する等の効果が期待出来ます。うがいが与える効用について説明しながら、その役割を理解して正しいうがいの方法を紹介しましょう。
ナースの知識~うがいの効果について~
うがいをする事で、風邪の予防を行う場合や喉を潤す事や粘膜の汚れを洗い流しています。その効果について説明していきましょう。
- 1.喉の粘膜には細菌やウイルスが付着
- うがいをする事で細菌やウイルスなどを洗い流す事ができます。埃やゴミ等を洗い流して清潔に保つ事が出来るのです。
- 2.喉に与える潤い効果
- うがいによって、喉の粘膜や粘液に対して潤いを与えています。その潤いで粘膜の働きを活性化させる事が出来ます。
- 3.粘液の分泌や血行促進の効果がある
- うがいによって、粘膜を刺激すると粘液の分泌や血行の促進に影響を与えて活性化する事で異物を排出する働きが維持でき、風邪の予防に役立ちます。
水道水でのうがいで十分な効果
うがいの風邪予防効果を検証した研究では、「ヨード液うがい群」と「水うがい群」と「特にうがいをしない群」で、100人中から風邪の発症率の結果を発表しています。
1.「うがいをしない群」26.4人
2.「水うがい群」17.0人
3.「ヨード液うがい群」23.6人
水だけでも、埃の中にウイルスを含む物質を洗い流してくれる効果が期待出来ます。ヨード液に関しては、口の中にある体に正常な細菌もやっつけてしまう為、風邪ウイルスに対する防御の能力を弱める恐れがあると言われています。
この結果だけ見ても、水道水が十分にうがいの効果が表れているのが確認出来るのです。ヨード液は炎症を抑える目的として処方されるようです。
うがいの正しい方法について
うがいのやり方にも順番があって、正しい方法が実行される事でうがいの効果を発揮できるのです。
- 【1.口を水に含み、ブクブクする】
- 口の中を強めに洗い流す感じで、口の中にある食べカスや汚れを洗い流す感じで泡立てるようにブクブクして、吐き出す事を2〜3回繰り返します。
- 【2.水を口に含み、上を向いてガラガラする】
- 水を口に含んでから上を向いた状態で、ガラガラと音を出すようにうがいをすると、喉の奥の粘膜に届いて、広い範囲で綺麗にする事が出来ます。「アー」などの言葉を発しながらすると効果があります。
- 【3.目安は15秒くらいの時間をかけて吐き出しましょう】
- 上を向いたガラガラを2〜3回ほど繰り返したら、水の温度を感じにくくなるので、吐き出します。
うがいをするタイミングについて
出勤や帰宅後などは、必ず手洗いと一緒にうがいをする習慣を心掛ける事です。他にも朝起きてすぐにうがいをすると、寝ている間に繁殖している雑菌を吐きだし、綺麗な口と喉の状態を守ることが出来ます。他にも、食前や掃除をしてホコリを吸い込んだ場合にもうがいを心掛ける事です。
うがいが出来ない子供たちに対しては、水分やお茶を飲む事で、うがいの代わりと水分補給になります。特に緑茶によるカテキンとテアニンがインフルエンザに対して効果があると発表されています。
- ■まとめ
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ナースのうがいに対する知識を交えて説明してきました。うがいの正しい方法は、決して難しい事ではなく順番を守って数回繰り返すだけで、水道水でも十分な効果を発揮する事が、理解出来たと思います。日常の習慣として、医療従事者として身に付けておきましょう。