No.246 ナースの仕事内容は忙しい!思い描く理想像を忘れずに!
看護師は、病院や診療所、医療機関、福祉関連施設などで傷病者の診療補助や療養観察と世話を行います。人を看ると言われる看護師として医師と連携して患者の生命と生活を支えています。
看護師(ナース)とは
看護師は厚生労働省の国家試験に合格して免許を得て傷病者の看護を実施する業務で高等学校卒業後3年以上、文部科学大臣や厚生労働大臣の指定を受けた学校、または養成所で勉強して国家試験に合格した者に免許が与えられます。
4年制大学、中学校または高等学校卒業後2年間都道府県知事指定の養成所や職業学校などの試験に合格した人が准看護師の資格を得る事が出来ます。3年以上実務を経験するか高等学校卒業後2年看護科課程の教育を受けて国家試験に合格した者が看護師(正看護師)となります。
名称改正
1886年に日本で初めての看護婦養成所が出来て男性の仕事とされていた看護が1900年頃から女性の看護婦職が定着し女性は看護婦、男性は看護士と呼ばれていました。日本看護協会は1996年、大学院修士課程修了・経験5年の専門看護師制度、1997年は実務的な認定看護師制度が創設され2001年保健師助産師看護師法に改正され2002年3月に男女共通で保健師、助産師、看護師に名称統一され法律名が保健師助産師看護師法に変更されました。
看護師の業務
〇看護の役割
- 健康を増進する
- 疾病を予防する
- 健康を回復する
- 苦痛を緩和する
〇看護師の必要性
看護師は、患者の様子や状態をいつも把握して異変を察知することで患者の意思疎通や状態の観察が出来ます。患者の近くで常日頃の状態をこと細かに知っていなければ異変が発生したことに気づくのが難しくなります。また、コミュニケーションを図り状態の変化を観察することは常に患者と接する看護師にしか出来ないことです。
病院看護師の業務種類
病院勤務業務の看護師業務は次の種類があります。
○外来看護師
外来は病気の人や、健康状態の異常を感じた人が診断を受ける場所で医師がスムーズに患者の診断を行えるように迅速な対処手助けをする役割があります。
○病棟看護師
病棟看護師は24時間患者の看護を行い病棟内で朝から寝るまで患者のケアをするため病状や性格、家族との関係など、患者の情報を把握し、理解のもと心の支えをする必要があります。
○オペ室看護師
手術を円滑に行うための介助が主な仕事ですが、主に執刀医に手術機械を手渡す、直接介助と患者の容態や手術状況に合わせて投薬や環境を整えていく間接介助があります。
○ICU看護師
ICU(集中治療室)で患者の生命維持を支える役目があり、不安定な状態で短期間に容態が変化する可能性が高く、少しの変化も見逃さない観察力と適切な判断力が求められます。
○准看護師
医師や正看護師の指示のもと看護を行うことが出来ます。資格は、都道府県知事が交付し医師や正看護師の指示を受けなくては業務を行ってはいけないという決まりがあります。
看護師(ナース)の仕事と内容
看護師は、病院や医院、診療所などで患者と接しながら病気や怪我の治療を補助する仕事です。
○医師の指示により注射や点滴など薬剤投与の仕事を円滑に進めるために手助けすること
○入院・来院患者の介助、患者の意向を医師へ伝えること
○マスクや手洗いの奨励、自宅療養時のアドバイスなど病気や怪我の予防健康回復指導を行うこと
○血圧、体温、脈拍の測定
○巡回
○注射、点滴、採血
○患者の移送
○担当患者のカルテ記録
○業務の引継ぎ
○夜間のナースコール対応
○手術の準備、執刀医へ器具を手渡しする業務
- ■まとめ
- 看護という仕事が医療における必要性や役割を看護師は持ち、看護=患者を看ることで患者の状態を把握し変化に、いち早く気付けます。看護師が知識を身に付け、技術を磨くことで患者のためにできることを増やすことに繋がり大切な役割と責任を果たすことが出来ます。日々多忙な激務の仕事でも思い描く理想のナース像を忘れずに頑張ることが出来ればと思います。