No.256 外科ナースの経験はキャリアにプラスになる!!
外科のナースは多忙を極めるポジションですが、働きたい診療科人気ナンバー1の仕事です。キャリアアップをお考えなら外科の知識や経験があると、今後の仕事にも大きくプラスに影響してきます。今回はナースの外科の仕事についてみていきましょう。
2つの外科の種類について
外科とは、手術を専門的に行う診療科で内臓、関節、骨、歯、皮膚、神経など広く診療部位を治療します。外科は、脳神経外科や整形外科があるようにたくさんの種類があり、専門分科と一般外科の2つに分けられます。
一般外科について
一般外科で扱う疾患は数多く、とても幅が広いです。各部位によって細分化される外科と呼ばれるもの、手術による治療を行う診療科、全てを指しています。主に消化器、甲状腺、腹壁、乳腺の外科を中心とした外傷および救急、緊急で手術する領域を言います。
一般外科で扱う代表的な病気は大腸、消化管、直腸、胃の炎症疾患と甲状腺腫の頚部疾患、頚部リンパ腺炎や腹部外傷の外傷性疾患があります。
専門分科について
専門分科では一般外科より範囲を定め、特定の部位の病気や症状について手術を必要とする治療を行います。専門分科の種類は多岐にわたり代表的な専門分科としては、整形外科、小児外科、美容外科、消化器外科、脳神経外科、心臓血管外科、胸部外科があります。専門分科の手術はより専門性の高い技術や知識を持った医師が行います。
外科ナースの経験で得られる3つのスキル
外科を経験したナースが得られるスキルとして、判断力、観察力、高い処置技術の3つです。多々ある仕事の中でも、優先順位を付けやるべきことを瞬時に見極め、スピーディーに行動できるようになります。
また術後の急変も多い中で、見落としてはならない場面を観察する目が養われ、必要な報告や対応が瞬時にできるようになるでしょう。さらに処置回数も多く、医師が行う処置を介助する点では良い経験となります。
外科は責任も重く厳しい分野ではありますが、人気のある診療科です。より高度な看護技術を学びたい、急性期看護を身に付けたい方も多い場所になります。外科での知識や経験は、他の診療科に異動、転職されても生かされます。
外科ナースに向いている方の3つの特徴
様々な業務に迅速に向き合う必要のある外科ナースは、スムーズな診療や治療の為テキパキと行動できる方に向いています。また急患も多い診療科です。集中する場面も多い為、気持ちの切り替えが早いことも重要です。
そして、ナースは患者さんの命や健康を預かる仕事なので、責任感のある対応が何より大切になります。外科は緊急の対応と向き合う事が多々あります。自身の行動1つ1つが患者さんに影響を与えているという意識がある方は適性があると言えるでしょう。
- ■まとめ
- 以上のように外科ナースは多忙を極める仕事ですが、高い経験と技術、人間性も鍛えられます。外科での経験があるかどうかで今後のキャリアアップに大きく繋がる事でしょう。