No.263 なかなか聴けない!ナースの本音や日常
医療機関を利用する人が、まずお世話になるのがナースの方々です。忙しいというイメージのあるナースという仕事に従事なさっている方は、日々の中での本音はどうなのでしょうか?今回はナースの本音について解説します。
ナースというお仕事
ひとくくりで、ナースという仕事を語ることは出来ません。町の入院設備のない小規模医療機関で働くナースから入院した患者さんを看護する病棟勤務のナース、救急や手術室を担当する方とその内容で大きく変わるのが看護師の仕事です。
大きく分けると仕事内容は
- 〇診察補助:医師からの指示により、患者の採血や注射・点滴や患部の処置など。
- 〇入院患者の世話:病棟勤務のナースは看護計画を作成し、その計画に沿った業務を遂行します。
- 〇手術の補助:手術室看護師は手術に医師が専念できるように、必要な機器や機材をベストなタイミングで、医師に手渡し、術前・術後の患者へのケアも行います。
- 〇救急センター看護師:特に求められるのはスピード感です。救急には重篤な外傷を負った患者や突発的な疾患を発症した患者が多く運ばれて来ます。こういった患者を医師の指示のもと、速やかに処置並びに救急蘇生などを行います。
それぞれ担当する部署により、ナースに求められる業務は多岐に渡り、精度や練度が求められます。一瞬たりとも気の抜けない業務が常に待ち受けているのが看護師という仕事と言えます。
ナースの日常
ナースの日々は、毎日が戦いとも言える激務の連続ですが、担当する患者さんが回復していく姿を見られることは何よりのやりがいと言えるのではないでしょうか。
ナースは、医療を支えるチームの中心的な役割を担う専門職です。ですが、その職域は広く、例えば脳外科と眼科では行う業務が違います。しかし、医師と違い看護師は異動などで転科する場合もあります。
そういった場合でも、ある意味での完璧さを求められる重要な仕事です。日々の業務をこなすだけでなく、新しい知識や技術の習得も求められます。毎日新しい患者さんが入ってきて、その患者さんの心のケアもまた大切な仕事です。
大変なことばかりのナースという仕事ですが、またその仕事を通じて得られる満足感は、ある意味どの仕事よりも大きいのかもしれません。病気や怪我が治り回復していく過程を見ていくことは、使命感の達成といった意味では計り知れないものがあるのかも知れません。
- ■まとめ
- 離職率が高いと言われる看護師ですが、他の職種と比べて突出しているとまでは言えないのが実情です。そして、毎年多くのナースが誕生しているのも事実です。ナースになるきっかけは人それぞれですが、殆どの方が人の役に立ちたいとこの仕事を選びます。
そして、ナース無くして現在の医療が成り立たないのも周知の事で、殆どの看護師は患者に寄り添い、身体も心もケアし続けているのです。日々、患者とその家族に感謝され充実した人生を送ることが可能な素晴らしく誇れる仕事である。それがナースの本音ではないのでしょうか。