No.281 ナースのシフト表はどうやって作っている?
ナース(看護師)のシフト表はどのように作成するのでしょうか。ナースの勤務体制や、シフト表の作成についてわかりやすく解説します。また、シフト表を作成する時に気をつけることも併せて見ていきましょう。ナースのシフト表作成で困っている方必見です!
ナースの勤務体制とは
ナースの勤務体制は、出勤日や出勤時間が週によって異なるシフト制となっています。出勤日や休日は固定されていません。ナースは、夜間も患者さんの看病・院内の巡回・事務作業などがあります。そのため、夜も交代制で勤務しています。
夜間の勤務では仮眠時間を設けているところが多く、日中の勤務よりも拘束される時間が長くなっています。
◎シフトの種類
ナースは、主に下記のシフトを交代しながら勤務しています。
- ●朝から夕方までの日勤
- ●夕方から次の日の朝までの夜勤
- ●夕方から夜中までの準夜勤
- ●夜中から朝までの深夜勤
ナースのシフトは勤務地によって異なりますが、主に2交代制と3交代制があります。2交代制は、日勤と夜勤で交代する勤務体制です。3交代制は、日勤・準夜勤・深夜勤で交代する勤務体制となっています。
シフト表の作成方法
ナースは、11時間の間隔をとって勤務するようにと日本看護協会が推奨しています。また患者さんの人数に対し、何人ナースが必要なのか医療法の人員配置基準により決められています。ナースのシフト表は、勤務時間の間隔と人員確保を優先して作成する必要があります。
ほとんどの現場では、看護師長や事務長などがシフト表を作成しています。手書きのシフト表や、エクセルを使って作成したシフト表など病院によってさまざまです。シフト表作成システムを使っている現場もあります。
作成する時に気をつけること
ナースのシフト表は、以下に気をつけて作成しましょう。
- ●シフト希望をシフト表作成者へ必ず期限内に提出する
- ●一緒に働く人たちが不満を抱かないように平等なシフトを作成する
- ●平等なシフトを作成するために、あらかじめ決まりを作っておく
- ●一人一人にかかる負担が偏らないように配慮する
- ●ナースの負担軽減のため、正循環勤務を取り入れてみる
平等なシフトを作成するために、夜勤の回数を同じにする・夜勤の次の日は休ませる・土日の連続勤務を避けるなどの決まりを作りましょう。一人に負担が偏らないようにすることが大切です。
また、勤務時間を後ろへずらしていく正循環勤務を取り入れるのもナースの負担軽減につながります。正循環勤務を取り入れた場合、「日勤→準夜勤」や「深夜勤→休み→日勤」などのシフトになります。
- ■まとめ
- 今回は、ナースのシフトについてご紹介しました。ナースは2交代制や3交代制の勤務体制のため、シフト表作成が複雑です。ナースはなくてはならない存在だからこそ、シフト表作成ではさまざまな配慮が必要です。
- 不満が続くと、退職者が出てくる可能性もあります。ナースとシフト表作成者でよく話し合い、調整することが大切です。