No.36 負担が軽いのはどっち?看護師の3交代制と2交代制勤務の違い
看護師の働き方! 3交代制と2交代制のどちらを選ぶ?
看護師の仕事は患者さんの大事な命を預かる仕事で、看護は24時間、絶え間なく続けなくてはいけません。
そのため、看護師は1日を3つもしくは2つに分けて、夜間も眠らずに順番に勤務をするのが一般的です。
こういった度重なる夜勤の疲労や、患者さんのお世話の際の力仕事などで体を壊す女性看護師は多いです。
では、一般的に3交代制と2交代制どちらの勤務が体への負担は少ないのでしょうか?
ここでは、長く看護師として働くためにも知っておきたい看護師の勤務形態や、3交代制・2交代制の勤務の違い、勤務形態の選び方などについてご紹介します。
3交代制と2交代制の勤務の違いとは?
病院によって時間帯には若干の違いがありますが、一般的に3交代の場合は1日を次の3つに分け、所属する看護師が順番で各時間帯を受け持って看護にあたります。
【3交代制の場合】
- 日勤 8:30~17:30
- 準夜勤 16:30~25:30
- 深夜勤 0:30~9:00
【2交代制の場合】
- 日勤 8:30~17:30
- 夜勤 16:30~9:00
病院の運営を3交代で行うのか、2交代で行うのかは病院の規模や忙しさによります。
一般的に1回の勤務時間が短い3交代制は大きな総合病院や、夜間救急外来のある病院が採用していて、1回の勤務時間が長い2交代制は、個人病院などのそれほど夜間の緊急対応に備える必要がない小規模な病院で採用していることが多いです。
3交代と2交代勤務の選び方
1日を3つに分けているか、2つに分けているかの違いですが、侮ってはいけません。
実際に看護師になって“どちらの勤務体制を選ぶか”ということが、人によっては驚くほど身体の負担に影響してしまいます。
単純に3交代制と2交代制を比べると、より体に負担がかかるのは、勤務時間の長い2交代制の方です。
ですが、2交代制の方が夜間の勤務時間が長いためにお給料はよく、当直明けは長い時間ゆっくりと休んで“体を回復させることができる”というメリットがあります。
これに対し、勤務時間が短く疲労が溜りにくいという3交代制は、日勤で昼間仕事をして一旦家に帰り、わずかな時間で出勤して深夜勤務につかなくてはいけないというせわしなさがあります。
このため、どちらがより楽な勤務かどうかは、一言に決めることはとても難しいでしょう。
病院の勤務形態は就職先選びにも重視すべき要因なので、「どっちが楽なの!?」と悩んでしまいがちです。
しかし、あえて言うのであれば、より自分のライフスタイルにあった勤務形態を選ぶ方が、体や心に降りかかる負担を減らすことができるはずですよ。
勤務の向き不向き
それぞれの勤務に向いているのは、次のような条件に合う女性です。
<3交代制>
- 30歳以上で体力に自信のない人
- 子供がまだ小さいため、育児のためにできるだけ仕事を軽くセーブしたい人
- 勤務場所近くに住んでいる人
- 夜型の生活が苦手な人
<2交代制>
- 20代の若い看護師や新米看護師
- 給料を重視して働きたい人
どちらの勤務形態にもメリット・デメリットがあります。
自分の生活スタイルや家庭の状況をよく考えて、自分に合った勤務形態を選べると良いですね。