No.396 ナースの役職に対する理解を深めよう

看護師として働く中で、キャリアアップを目指すなら「役職」について理解することが大切です。病院や医療施設では、一般の看護師から管理職までさまざまな役職があり、それぞれの役割や求められるスキルが異なります。本記事では、ナースの役職について詳しく解説します。
ナースの役職とその役割

看護師のキャリアパスには、一般病棟で働く「スタッフナース」から、チームをまとめる「主任看護師」や「看護師長」、病院全体の看護部門を統括する「看護部長」まで、多くのステップがあります。役職が上がるにつれて、管理業務や教育の役割が増え、より広い視野で医療に関わることが求められます。
スタッフナース(一般看護師)
病棟や外来で患者のケアを担当する看護師の基本的なポジションです。新人看護師から経験を積んだ看護師まで幅広く含まれ、直接的な医療ケアの提供が主な業務となります。臨床経験を積みながらスキルを磨く重要な時期です。
主任看護師(チームリーダー)
一定の経験を積んだ後、チームリーダーとして働く役職です。スタッフナースの指導やシフト管理、業務の調整を担当し、現場のまとめ役としての役割を果たします。患者のケアだけでなく、チーム全体の動きを把握することが求められます。
看護師長(病棟・外来責任者)

病棟や外来の責任者として、看護業務全体を管理する役職です。人員配置や勤務表の作成、スタッフの指導・育成、病院の方針に沿った運営を行うことが主な業務になります。医師や他職種との連携も重要な役割の一つです。
副看護部長(管理職候補)
病院全体の看護部門を統括する看護部長をサポートし、組織の運営に関わるポジションです。看護師長をまとめ、病院の方針に基づいた業務改善やスタッフの教育を担当します。より広い視点で病院全体の運営に関与することが求められます。
看護部長(看護部門のトップ)
病院の看護部を統括する最高責任者です。看護師の採用や教育制度の整備、病院の経営方針に基づいた組織運営など、経営的な視点が求められます。現場の声を病院経営陣に届ける役割も担い、医療の質向上に向けた戦略を立案する立場です。
役職ごとのキャリアパスと給与の違い
役職が上がるにつれて給与もアップする傾向にあります。一般的に、スタッフナースの年収は400万〜500万円程度ですが、主任看護師になると450万〜600万円、看護師長では550万〜700万円、副看護部長や看護部長クラスになると700万〜1000万円以上の収入が期待できます。役職ごとに求められるスキルも異なるため、キャリアの方向性をしっかり考えることが大切です。