No.99 看護師が「夜勤なし」で働ける職場と働き方
看護師の仕事は続けたいけれど、体調不良や家庭の事情で夜勤をするのが難しい。そういったお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、看護師が夜勤をせずに働ける職場や働き方についてご紹介いたします。自分のライフスタイルに合った働き方で、仕事もプライベートも充実させていきたいですね。
外来看護師として働く
夜勤ができない看護師にまずおすすめしたいのが、外来のみを行っているクリニックで働くという方法です。診療時間や休診日が決まっており、救急や入院患者がいないため、不規則な勤務を強いられることはありません。近年は、美容皮膚科や自由診療のみを行うクリニックも増えており、外来看護師として働く選択肢も幅広くなっております。
健診センターで働く
いわゆる、健康診断のみを請け負う施設で働くことです。施設勤務ももちろんですが、検診車に乗って、学校や企業など、さまざまな場所に赴くという働き方もあります。基本的には予約制なので、急な残業などはほぼ皆無といっていいでしょう。健診は、とにかく時間勝負。1日に何本もの採血をこなすので、技術を磨くには最適な現場です。
保育園で働く
保育園ならば、当然夜勤はありません。2013年より、私立保育園における看護師の常駐が義務付けられました。待機児童の増加に伴い、今後は保育園の数が増えていくことも予測されるので、保育園看護師の需要は確実に高まっていくでしょう。
訪問看護や介護施設で働く
通院が難しい患者様の自宅に赴き、投薬の指導や医療処置を行うのが、訪問看護の基本的な仕事です。医療機関での仕事と違い、患者様と1対1でじっくりと向き合うことが出来るのが特徴です。時間単位で患者様のお宅を周るので、急な残業はほぼないと思っていいでしょう。稀に、オンコール体制を取っている訪問看護ステーションもあるので、事前に確認が必要です。
また、介護施設での仕事も、医療機関での仕事と比べ医療行為が少なく、日勤のみや残業なしといった求人も多いので、仕事とプライベートを両立させながら、ご自身のペースで働きやすい環境であるといえるでしょう。
治験コーディネーターとして働く
新薬開発に必要な、さまざまな臨床試験を行うのが治験業界での仕事です。必ずしも看護師の資格が必要ではありませんが、医療の現場で培った経験をフルに活用できる仕事です。実際に、看護師や薬剤師、臨床検査技師などの資格を持った人が多く活躍している現場でもあります。
女性の社会進出が謳われる昨今ではありますが、結婚や出産、育児といった女性の人生にとって重大なライフイベントと仕事を両立させる社会基盤は、まだ万全とは言い難いのが現状です。自分の生活スタイルに見合った働き方を自分で見つけなければなりません。しかし、看護師の働き方が実は幅広く存在するということも、おわかりいただけたかと思います。働き方でお悩みの看護師にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。