No.119 看護師の現場 夜勤は嫌 病院勤務から訪問看護へ転職すれば楽?
看護師の仕事において、夜勤はつきものでありきついものです。夜勤は不規則な生活を招くこともあり、できれば夜勤を外してほしいと思う看護師さんもいるようです。夜勤のない訪問看護なら、夜勤のある病院勤務よりも楽に働くことはできるのでしょうか?訪問看護の現場での業務内容にもふれながら訪問看護現場についてお伝えします。
訪問看護で行うこと
訪問看護では、病院のような検査機器や薬などのアイテムが充実していません。その中で看護師は患者に寄り添い、必要ならお世話、病状の観察、褥瘡の予防などを行います。忙しい職場なら、1人あたり1日6名などを訪問するそうです。移動時間を合わせると、残業にならざるを得ないこともあります。
重篤な患者が多い~在宅医療
病院では、患者を早く退院させることで、ポイントが加算されるシステムがあるため、重篤な患者でも退院させることが多いようです。そのため、訪問看護先の患者様はいくつもの病気を抱えながら、胃ろうや排尿のためのカテーテルを装着したままの方もおられます。そのため、病気の観察というよりは、おむつ替えに始まり、体をさすったり患者の不満や状況を改善したりするために医師に指示をあおぐなど忙しさにおいては病院勤務よりも増えることもあるようです。
訪問看護師は不足気味?
看護師が不足しているという現場の看護師の意見を取り入れないため、今、訪問看護師は不足状態です。年々看護師は増えるものの、在宅医療患者も増えているので看護師が追い付いていない状況だからです。
訪問看護ステーションの中には、収入が不足しているところもあるようです。冬になるとインフルエンザが流行してしまうため、高齢者が次々に入院してしまうからです。そのため、患者が不足しても運営できるように、普段から患者を多くします。そうなると、しわ寄せが看護師に来ますので、常に過労状況になることも。看護師5人体勢などの場合、緊急時における替わりの看護師もいないことから、1人あたりの責任も大きく、待機の場合は休日であっても常にスマホを近くに置いて休む状況になっているところもあります。
患者への家族トレーニングも行う現場の看護師
訪問看護を受ける患者は、病院で療養を受ける患者よりも家族に介護してもらいながら治療していく人が多いのが現状です。おむつ替えもしたことがない家族が、いきなり病院から退院させられて戻ってきた患者のケアをすることは並大抵のことではありません。看護師はそんな家族も指導する仕事もあります。
看護師の指導のおかげで、旦那様の介護がうまくできるようになった奥様、感動を最初に伝えたのは看護師さんでした。終末期医療におけるQOL問題など、在宅医療はまだまだ課題が残る働き方ですが、病棟で経験を積んだ看護師なら、ぜひ取り組みたい医療分野として人気も出てきています。
訪問看護に転職したものの、思っていた職場、現場ではなかったという理由だけで看護師を離職してしまうのは勿体ないことです。看護に特化した人材紹介会社を活用すれば、ご自身が働きやすい職場に出会えることもあります。まずはご登録、ご相談からいかがでしょうか。