No.120 入学できたけれど~看護師の国家試験の難易度は?
看護師になるためには、大学受験、看護専門学校の入学試験の後さらに、国家資格である看護師の資格を取るための看護師の国家試験に合格しなければなりません。看護師の国家試験の難易度についてお伝えします。
看護師~医師と連携して行う重要な仕事
看護師の仕事は、患者様の命を預かる重要な仕事です。そのため、大学や看護専門学校の入学試験とは別に、看護師の国家試験に合格する必要があります。看護師の国家試験の合格率は、95%近くと大変高いものになっています。難易度的には難しいのでしょうか。
2016年の場合
例えば、2016年の看護師の国家試験の評価で多かったのは、過去最高に難しい試験だったというものです。看護師不足である現状があるので、看護師国家試験の難易度も下がるのかと思えば、そうでもないようです。合格された方の多くは、日ごろの授業にしっかり取り組んでいれば合格できるとおっしゃっています。しかし、社会人入試などで看護師へ転職しようとお考えの方は、看護師の国家試験はどれくらい難しいのかの指標がほしいと思われた方もおられるのではないでしょうか。
他の国家試験と比較した場合
国家試験は看護師だけではありません。他の試験を例にあげながら、看護師の国家試験が、試験としてどれくらいの難易度かをお伝えします。
- 国家公務員、医師、公認会計士:偏差値75
- 司法書士:72
- システム監査技術者:70
- MBA:69
- 一級建築士:66
- 社会保険労務士、歯科医師:64
- 薬剤師:63
- 管理栄養士:61
- カラーコーディネーター1級、色彩検定1級、森林インストラクター:54
- 保育士:51
- ケアマネージャー、言語聴覚士、臨床心理士:49
- 介護福祉士:45
- 調理師:44
- 作業療法士、理学療法士:41
- 看護師:38
- 保健師:37
など
どの資格も取得するためには相当の努力が必要になります。例えば、社会保険労務士などは、総務の実務をある程度経験された方が、自分の仕事を見直すために受験される方も多いようです。
しかし、看護師は医師などと同じように、まず資格を取得してからでなければ、業務を遂行することができません。看護師は多くの分野からの出題なので難しいと思い、看護学校への入学を諦める方もおられるかも知れません。国家試験であり、簡単ではありませんが、チャレンジしてみる気持ちを失う必要はないのではないでしょうか。
看護師になりたい~転職を考える場合
異業種から看護師への転職を考える場合、看護師になってからの就業先なども気になるところではないでしょうか。看護師の資格は、仕事をするための登竜門であり、資格に合格したからといって、仕事が万全であるとも限りません。しかし、仕事をするための指標となりますので、ぜひチャレンジしてみるのをおすすめします。看護師の仕事について、相談するには、看護師専門の人材紹介会社がおすすめです。