No.146 夜勤による高血圧は看護師の職務にも影響する
看護師は昼間や夜間での交代勤務などで体内時計が乱れ、悪循環になり体調不良に陥ることがあります。突然の立ちくらみのようなめまいなど起きたことはございませんか? それは高血圧の可能性が高いと思われます。高血圧は自覚症状がはっきりとありませんので十分に注意しなくてはいけません。
仕事がひと段落したころに高血圧の症状に襲われるケースがよくあるので疲労感から解放されるように高血圧対策を紹介していきたいと思います。
高血圧を注意するなら昼よりも夜
夜勤をはじめてから血圧が高くなったと気付く方が増えてきているのも事実です。夜勤を行っている最中に立ちくらみやめまい、耳鳴りや頭痛などいつもと違う症状が起こりましたら、すぐに血圧を測定する必要があります。
大抵はこうなった場合には平時よりも数値が高すぎる可能性があります。仕事のなかで患者さんの血圧を測定するのも大事ですが、看護師さん自身も良い仕事をしていくために、ちょっとした合間に血圧を測定していきましょう。
高血圧を放っておくと知らずとリスクを背負ってしまいます。慢性化しないようにするためにも早めに医師に診てもらいましょう。高血圧の方は健康な方に比べ心筋梗塞や心臓の疾患が発症する確率が3倍以上あるとされ、放置できない問題です。早い段階で健康管理と生活習慣を改善していかなければなりません。
夜勤と睡眠確保の必要性
夜勤に入るタイミングから徐々に体温が下がり始めます。体温が下がる夜勤中に仮眠時間を確保する事が重要です。
日中の体温が高い時間帯は活動に入る状態になるので、体の疲れがとれないと思うことはありませんか? 体温が高い時間に寝てしまうと、体温が低い時間帯に眠れなくなる体調面にも直結してしまいます。
仮眠をとるのなら体温の低い午前中の2時間程度が効果的ではないでしょうか。ですが、仕事の状況でそうもいかない場合もありますが、わずかな短時間での仮眠も効果があるとわかっています。日本看護協会では夜勤中に仮眠を取ることが効果的な疲労回復の方法であるとしています。
夜勤は健康面に様々な影響を与えてしまいます。
- ◎低下する症状
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- 睡眠の低下
- 疲労回復効果の低下
- 感情ストレスの解消機能低下
- ◎乱れや負担症状
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- 月経周期の乱れ
- 循環期への負担による高血圧、心疾患
- ホルモンバランスの乱れ
- 糖尿病やがんなどの長期的な影響
夜勤での影響を最小限に抑え、体調を崩す前に自分の特性を知り、自分にあった生活リズムを知り、体内リズムも上手くコントロールしていきましょう。食事の習慣や適度な運動で高血圧の予防にもなります。
食事は偏食や暴飲暴食を止め、栄養バランスのとれた食事に心がける事
- 青魚・野菜・果物を意識して摂り、塩分は控えめに!
- ストレスをため込まない!
- 軽い運動でもいいので習慣化すると良い!
- お酒は飲み過ぎず飲む頻度も減らし適量に!
看護師は地域社会の健康を取り戻すために患者やその家族を支え医師のサポートを実践して勤務に励んでいます。自分自身の体調面に気を配りチーム医療のキーパーソンとして活躍してほしいです。