No.159 夜勤における、看護師の腰痛対策
看護師の仕事は日勤と夜勤の交代制です。新米のうちは日勤が中心で、ある程度の経験を積むと夜勤にも配属されますが、夜勤のハードな仕事内容でも日勤の仕事内容でも関係なく襲い掛かってくる病気があります。これからお話しする職業病の一つである腰痛です。
腰痛が起こる原因
看護師さんは立ちっぱなしの仕事の印象が強いですが、場合によっては、中腰で作業をしたり、患者さんと向き合う時など、しゃがんだりすることがあります。
これら一連の動作が結果的に足腰に負担をかけてしまいます。
腰痛対策をしよう!
では、看護師さんはどのように腰痛と向き合っているのでしょうか?
これまでは何もやってこなかった看護師さんも、腰痛対策として健康の意識改革をすることにしました。
◎作業体制の見直し
これまでの作業体制は、体に無理をしてきました。しかし、このまま放置しておくと腰痛になります。対策としては、患者さんを起こす際、片膝をベッドに乗せて負担を分散させたり、ベッドの高さを常に意識しておくなど、作業体制を見直して負担を軽減しています。
◎靴の見直し
看護師さんが履いていた靴は、中腰で作業をしたりする際、腰の負担まで計算せずに購入したものです。腰のカーブを自然に保ち、安定感にも気を配った靴を履いて仕事をするよう靴も見直しをしています。
◎体操やストレッチなどの導入
仕事のない日や休憩時間でも、少しの時間でできるのが体操です。腰痛改善やその予防という意味でもストレッチや体操を積極的に取り入れ、腰に対する負担を軽くしています。
◎マッサージを受ける
リラクゼーションという意味でも、整骨院などにも通う事も腰痛対策として重要です。前述のストレッチや体操と併用して、腰痛対策に本格的に取り組むのもまた、仕事を続けていく上で大事なことです。このほか、お風呂に入る時間を長くして血行を良くしましょう。
◎これらでも効き目が認められにくい場合は…
前述のようにマッサージを入れたりはしたのですが、状態は一向に良くならないと判断した場合、やむを得ないという事で上司に相談をしてみてはどうでしょうか? 診療系だと介助や力仕事が少ないので、異動を含めた相談をしてみるのもいいでしょう。
以上、看護師さんの悩みの一つである夜勤における腰痛についてお話ししましたが、作業方法や靴などを見直し、自分にあった腰痛対策をしてみるといいでしょうし、腰痛かなと思ったら、一度整骨院で診てもらうほか、作業内容や配属先を見直すなど、思い切った改革をしてみるといいでしょう。