No.262 ナースのリスク管理!保険に加入すべし
ナースの方は業務中に様々な問題が起こる可能性があります。細心の注意を払って職務を行ってはいても、不可抗力で生じることもあるでしょう。そのようなリスク管理として、保険に加入して自身を守る必要があります。ナースの方への保険について述べてみたいと思います。
職務中に起こるトラブル
どのような問題が起こるのでしょう。いくつかの例を紹介しましょう。
- 採血時に、ベッドのテーブルに置いた患者さんのメガネに体が触れて落として破損させてしまった。
- 採血時に、誤って腕の神経を損傷させてしまった。
- 歩行練習中の患者さんと病室の控え室から廊下に出た時に、ぶつかり怪我をさせてしまった。
- 患者さんから預かった補聴器を入浴介助の際に失くしてしまった。
- 薬品管理庫のカギを紛失してしまい、錠交換が必要になった。
- コミュニケーションの行き違いにより、暴言を言われたように感じた患者さんが名誉棄損で訴えた。
ナースの方の職務状況により、生じるトラブルは異なりますが、対人・対物事故から医療行為の施術中の事故、物損や人権に関わるものなど様々です。これらのリスクから自身の身を守り、患者さんの保証する制度が保険なのです。ケースによっては病院とナースの両方が保証することもあります。
リスクから自身を守る看護職賠償責任保険
ナースは担当医の指示のもと、また医師の管理下で診療の補助をしていますが、ナース自身に専門職としての知識や技術が現在要求されています。ナースができる医療行為が増えているのです。
これらに伴い危険な医療行為をナースが抱えることになります。そのようなナースを守るため看護職賠償責任保険があります。
種々の保険
- 〇メディカル保険サービス
- 保証充実度は良く対人・対物事故に対しても1億円の補償になっており、VIP対応や富裕層の訪問看護などを行うナースに適しております。年間の保険料は高めの5,640円です。
- 〇日本看護協会の保険
- 日本看護協会加入が必須条件であり、また都道府県の看護協会にも入会が必要です。年会費が日本看護協会に5,000円、都道府県の看護協会の年会費に5,000円がかかります(初めて入会する場合)。また年間保険料は2,650円です。
- 〇ウィルネクストプラン
- この保険は「社団法人日本看護学校協議会共済会」の加入が義務となります。補償額に合わせたAプランは2,980円・Bプランは3,440円です。そして両プランには、日本看護学校協議会共済会に対しての年会費100円と共済制度の運営費810円を入れて設定されています。
- ■まとめ
- ナースの業務には、今まで以上に責任ある仕事が要求される傾向にあります。リスクのある医療行為など、行う頻度は増えてゆくことが考えられます。そのようなリスクから補償を受けて守られるため、保険に入っていた方が良いでしょう。また仕事に集中するためにもご加入をお勧めします。