No.283 偽らざるナースの本音
崇高な理念を持ちこれに携わる職業に、ナースという仕事があります。高度な知識と技術が要求されるナースという仕事ですが、そのナース自身はどの様な心構えと考えで日々従事しているのでしょうか。過酷な現場のナースの本音を少し垣間見てみましょう。
ナースの激務
ナースと言っても、一言では言い切れないほど、その業務は専門的な分野で細分化されています。一般外来のナースに始まり、手術室ナースや夜勤のある病室担当ナースまで、その業務は多彩です。
しかしどの職域でもナースの仕事は、やはり激務と言わざるを得ないのが現状のようです。ナースを志す人は十代でその職業を選択する方が殆どです、看護学校に進むか大学で看護学科を先行する人がその大半である為です。
若くして将来を決める事は、とても難しい判断であったことは容易に理解できます。しかし学業として学ぶことと、職業として従事する事では、そのギャップは計り知れない事が多いと考えます。
ナースの世界に限らず、人手不足は現代において深刻な問題です。しかしながらナースの世界はこの問題はより深刻です。それに加え人手不足はナースの勤務時間にまで大きな影響を及ぼしています、それは残業という問題です。
更に残業などが重なれば、もはや重労働と言わざるを得ないほどです。また、ナースには最も過酷な問題が付きまといます、それは責任という事です。ナースは少なからず患者に対する責任というものがあります、これは精神的にとても大きなプレッシャーが掛かります。
一つ間違えれば、人の生死にかかわる仕事であることはナースの宿命です。これほど大きなプレッシャーを抱えながら、ナースは日々を繰り返さなければならないのです。そんなナースの日常はどの様なものなのでしょうか。
ナースの本音
多くのナースは、一度や二度は退職という事を、考えたことがあるとお答えの方が殆どです。その理由として、一番多いものは過酷な勤務です。前残業に後残業が当たり前、それに加え夜勤などもある職種と言えば看護以外なさそうです。
それ以外にも、人間関係に疲れたと答える方も多く、命が掛かった職業である以上、周りの目が厳しく自身に向けられることが多いと感じるなど、心の負担になると考えるナースも多いようです。
やはりナースの本音としては、しんどい職業であると考えている方が大半であると言えそうですね。しかしそれでもナースを続けておられる方が多数派です。それは何故でしょうか。そこにもナースの本音があるようです。
ナースは確かにしんどい仕事ではあるけれど、それ以上に「やりがい」のある仕事であると答える方が殆どです。ナースはその性質上、患者の病状の変化を常に把握しているものです。
したがって、日に日に病状が改善される様も、目の当たりにしていける職業です。それはナースにとって一番やりがいを感じられる瞬間なのではないでしょうか。そして入院患者が退院していくときにかけられる「ありがとう」の言葉は一番嬉しい瞬間だそうです。
- ■まとめ
- ナースの本音は複雑です、やめたいほどしんどいと感じられる職業である一方で、これほどやりがいを感じられるのもナースのお仕事です。多くのナースはこのやりがいの為に日々しんどい激務に耐えられるのかも知れません。