No.308 ある意味過酷なナースのシフト
現職のナースの中には、現在の職場の環境が過酷であると感じていらっしゃる方は案外多いのかも知れません、確かにナースはシフト制の職場が多いのが現状です。シフト制によれば思うように休みも取りづらい状況や不規則になりがちです。中には夜勤という事もある現場もあるでしょう、今回はナースのシフトについて見てまいりましょう。
ナースのシフト
命を預かる仕事と言ってもよいのがナースの仕事です。そのためナースの仕事は患者の安全を最優先することが求められます。救急外来・集中治療室、入院設備を持っている病院では日勤や夜勤など複雑なシフト表が作られています。
そのため、ナースのシフトはいくつかのパターンで作られることが多いのが特徴です。その内容は、2交代制や3交代制が採用されることが多く、またこのシフトは毎週あるいは毎月変わることも珍しくありません。
2交代制
2交代制の場合ですと、日勤と夜勤とに分かれていることがほとんどです。このパターンの特徴は日勤と夜勤を均等に分けているものと、夜勤の時間を日勤の時間より長くとるパターンがあるようです。
これは自身の環境で子育てや介護といった事がある場合などでは、夜間に働く時間が限られている事もあるナースも多くシフトを回す関係上、日勤8時間、夜勤16時間とするパターンをとっている病院も多いようです。
この場合「1ヶ月変形労働時間制」(※労基法) が当てはまり、夜勤の拘束時間が8時間を超えた場合でも1週間の実労働時間が月平均40時間の範囲までは認められる制度にのっとっている制度です。かなり過酷な制度ではありますが適法です。
3交代制
日勤・準夜勤・深夜勤に分かれているシフトです。変則シフトですが例として
●日勤:8時から16時半
●準夜勤:16時から翌日0時半
●深夜勤:0時から8時45分
というシフトになる場合が多く見受けられます。
2交代制に比べれば、勤務時間はやや短くなる傾向でありナースの人数が多ければ比較的働きやすいシフトともいえます。しかし、出勤時間がまちまちなのでシフト次第では休みが取りづらいと感じることも多いようです。
ナースのシフトの管理の難しさ
ナースのシフトを作るうえで肝要なのは勤務の合間でしっかり休養がとれる調整をすることです。そのためには夜勤のできるナースの人員の確保するといった事が求められます。ナースは前の勤務から次の勤務まで11時間以上シフトを開けるという規定が存在します。
※日本看護協会の規定
このようにナースのシフトは病院側にもナースにも厳しいものがあるのが現状です、多くの病院では慢性的なナース不足の状態が問題となっています。これは病院にもナースにとっても最も深刻な問題ではないでしょうか。
- ■まとめ
- 多くの課題があるのがナースのシフトの問題です。しかし、殆どのナースはこれらの過酷な状況の中、懸命に命と向き合う仕事を行っています。献身という言葉こそナースが誇りを持ち職場に立つ根源なのかもしれません。