No.45 患者さんとの信頼関係のために看護師が心がけるべきこと
人の個性はさまざま、患者さんにもいろいろな方がいます。
看護師も人間である以上、いまいち性格や考え方が合わない患者さんもいるものですね。
合わない患者さんが相手だと、あまり良い関係を築けずお互いにもどかしい思いをすることもあるでしょう。
この仕事を選んだからには、「少しでも患者さんの役に立ちたい、助けてあげたい」というのは、すべての看護師が志すところだと思います。
そこで、患者さんと良好な関係を築くために、看護師としてどのようなことを心がけるべきなのかについて考えていきましょう。
患者さんの話をしっかりと聞く
看護師の仕事は、基本的に常に時間に追われています。
特に忙しい時などは、患者さんの話をゆっくりと聞いてあげる余裕がなくて、ついつい自分の伝えるべきことだけを伝えてしまうこともあるかもしれません。
でも、患者さんに限らず、自分の言葉をまともに聞いてくれない相手を信頼するのは難しいですよね。
例えば、何度繰り返し説明しても患者さんが同じようなことを聞いてくるような場合は、信頼されていないと考えられます。
患者さんが何を不安に思っているのか、何が心に引っかかっているのかを、まずはしっかりと聞いて受け止めるのが大切です。
患者さんとしっかりと向き合っていくことが、良い関係を築くための近道だと言えるでしょう。
話し方やしぐさを意識的に同調させる
忙しく働いている看護師と、病気やケガで不安な時間を過ごしている患者さんとでは、立場の違いからどうしても気持ちのすれ違いが起こりやすいものです。
患者さんの気持ちにできるだけ寄り添う姿勢を見せるために、できるだけ患者さんと目線の高さを合わせたり、しぐさや話すスピード、声のトーンなどを合わせてコミュニュケーションを行うように心がけましょう。
意識的に同調することで自然と患者さんから共感されやすく、信頼感や安心感を得やすくなるケースが多いです。
親しみをこめつつ、礼儀は大切にする
患者さんとの付き合いが長くなってくるうちに、なれなれしい言葉づかいや仕事中にふさわしくないような言動を取ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、看護師のそうした言動を内心快く思わない方は少なくありません。
たとえ患者さん本人は気にしていなくても、ほかの患者さんやご家族が不快に感じることもあります。
親しさの表現としてなれなれしく振る舞うことは、結果的に患者さんとの良い関係にはつながりません。
患者さんへの敬意を忘れず、明るくなおかつ礼儀正しく接するということを常に心がけるべきだと言えるでしょう。
患者さんと良好な関係を築くために、看護師として心がけるべきポイントを3つご紹介しました。
患者さんとの関係に悩んでいる方は、参考にしてみてください。