No.55 子育てと看護師の仕事の両立ってやっぱり困難?
女性看護師の離職理由のうち、上位に常にあるのが「子育てと仕事の両立の難しさ」です。
どんな職業でも子育てと仕事の両立は難しいものですが、特に看護師のお仕事は夜勤があったり、突然の欠勤などが難しかったり、人の命が関わるが故にどうしても手を離すことのできない状況があったりと、子育てと両立するには頭の痛い問題ばかりです。
それでも「子どもを産んで育てたい、だけど仕事も続けていきたい」という看護師さんは多いでしょう。
そんな場合にはどうすればいいのかを考えていきましょう。
家事の効率を上げる
パートナーのいる方で、かつそのパートナーに頼ることができる場合はそれがもっとも手っ取り早いです。
男性パートナーは家事に疎い場合も多いでしょうが、具体的な指示を出せば動いてくれるケースもあるので、具体的かつ簡潔に指示を出すようにしてみてください。
家庭を回すには収入と家事労働どちらも必要不可欠です。
家計に対する収入貢献度を鑑みて家事の分配するようにしてみてください。
家計に対しての収入貢献度が高ければ家事の比率を下げ、家計に対しての貢献度が低ければ家事の比率を上げるのです。
こうした提案に乗り気でない、非協力的なパートナーとは関係を見直すというのもひとつの案です。
また、家事を自動化できる家電を導入するのもいいでしょう。
具体的には自動掃除機、洗濯乾燥機、自働皿洗い機です。
この3点は家事の効率を圧倒的に上昇させてくれます。
初期投資はかかりますが、その後に確保できる時間とその時間分を自分が労働した場合に支払われるであろう時給を考えてみれば、とても値打ちがあることがわかるはずです。
職場環境を見直す
子育てと仕事を両立するには、職場の理解や協力も必要です。
現在の職場が子育てと仕事を両立させやすいかどうか、転職も視野に入れて考えてみましょう。
無駄なカンファレンスや強制的な勉強会、モラハラやマタハラはないでしょうか?
現在の環境がとても良ければ別ですが、子育てと仕事を両立しづらい要素がある職場であれば転職もひとつの選択肢になります。
病院内に託児所のある病院や、クリニックを探すという方法もあります。
ただし小規模な個人病院の場合はスタッフの人数が限られてしまっているため、急なトラブルに対応しづらいというデメリットもあることを理解しておきましょう。
一部の病院では「育児短時間勤務制度」を導入しているところもあり、そうした病院では6時間の勤務で常勤扱いとなるため、育児と仕事の両立がしやすくなっています。
子どもを抱えての看護師業はとても大変なものですが、働き方を考えれば仕事をあきらめてしまう必要はありません。
せっかくの資格、せっかくの経験を無駄にしてしまわないためにも、良い環境、良い職場を探してみてください。