No.59 看護師が患者さんに告白されたらどう対処すべき?
看護師はすべての患者さんに仕事として接していますが、身体が弱っているときに優しくお世話をしてくれる看護師に対して、患者さんが恋愛感情を抱いてしまうということも少なくありません。
入院している患者さんからお付き合いしてほしいと告白されるということもあるようです。
そんなとき、看護師はどのように対処すべきなのでしょうか。
対応について考えていきましょう。
(1)お付き合いすることを考えてみる
あまりよくある話ではないですが、看護師と入院患者さんが交際することになったり、結婚したりといったケースもないわけではありません。
看護師は異性との出会いが少ない職業だと言われています。
思いがけず告白されて戸惑ったとしても、落ち着いて恋愛対象となりうるかどうかを考えてみるのは悪いことではありません。
ただし、病院によっては患者さんとの恋愛や個人的な付き合いを禁止しているところもあります。
退院後に正式にお付き合いを始めるなど、職場や同僚への配慮は必要だと言えるでしょう。
(2)言葉を選びつつもきっぱりとお断りする
お付き合いするという選択肢もあると言っても、やはり患者さんに告白されたとしても、恋愛対象として見られないという場合のほうが多いでしょう。
このような場合、冗談っぽく受け流したり、曖昧にごまかしたりしてやり過ごそうとするのは避けるべきです。
患者さんを傷つけるような断り方をしたくないという気持ちはわかりますが、きっぱりとお断りしないと、「脈あり!」と思われてしまうかもしれません。
誠意を持って、できるだけ傷つけないよう言葉を選びながらも、「お付き合いするつもりはない」という自分の気持ちをきちんと伝えましょう。
告白されてお断りした後も、気まずい雰囲気にならないように、それまでと同じ態度で接し続けるのも大切なことです。
(3)上司に対応をお願いする
一度きちんとお断りしたにも関わらず、なかなかわかってもらえなかったり、しつこく言い寄られ続けたりして困ってしまうこともあります。
患者さんが退院後にストーカー化するというケースは意外と報告されているので、そうしたことにならないよう、あまりにしつこい場合は早めに上司や師長などに相談して対応してもらうのが良いでしょう。
看護師が患者さんから告白された場合の対処法についてお伝えしました。
「患者さんに告白されたことなんてない!」という方も、今後そのようなことがないとは言い切れません。
そんなときどのように対応すれば良いかについて、一度考えてみておくことをおすすめします。