No.136 看護師はグループワークを通して負担軽減をめざそう
看護師は、残業が多くて大変だという声をよく耳にしますが、サービス残業となることが多いのが現状です。その原因は、看護師の担当する患者の処置に追われて、最後に自分の担当の患者さんの記録を書く作業に時間がかかるからです。病院によってもことなりますが殆どパソコンでの入力作業となりますが、まだ一部の病院では、手書きという病院もあるようです。そのような現状の中少しでも負担軽減し効率化を図るための業務改善をテーマにしたグループワークについて考えてみたいと思います。
グループワークの進め方が大事
◎課題を事前に決めてから行う(今回のテーマは、業務改善)
業務内容で何が問題なのかどのようにすれば、改善や効率化につながるか、というテーマに沿って良い工夫はないか話し合いを行う
◎進行役と記録をする役を決める
グループワークを進めていく上で進行役は、職員メンバーからの意見を聞くために時には、些細なことでも一人一人から、どのような改善に向けた工夫等の発言を引き出し補足 したり調整したりする重要な役割を担います。通常は主任などが進行役をすることが望ましと思います。
記録係は話し合って決めたことを記録に残すのも大事な役割です。
◎時間の制限を決める
就業時間内;時間外に限らず、だらだらと時間を過ごすだけでは、いけないと思います。「何時までという」制約を決めてから行うとスムーズに進行することでしょう。
◎職員メンバーが発言しやすい環境を作る
堅苦し雰囲気だとなかなか意見を述べることができません。進行役は、笑顔で話しやすい場になるように心がけましょう。そこが腕の見せ所だと思います。
◎出てきた発言を具体的にまとめる
職員メンバーが発言した内容をかみ砕き実現可能なのか、どう改善すればベストなのかを把握し、5WHを基本に(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)実践していくことが大切です。
実際にやってみて問題点があったら見直しも必要
しかし、グループワークで決めたことを、いざ業務に取り入れて行こうとした際、決めたことがうまく機能しなかったり新たな課題が発生した場合は、問題点の検証や新しい方法を話し合うため再度、実際に即した改善点の見直しが必要になってきます。
グループワークをすることで問題点の本質が分かるだけでなく、みんなの意見を聞いて創意工夫することでチームケアの重要性が改めて大切だと気付くことがとても重要だと考えます。