No.178 看護師、はじめての夜勤に準備したいポイント~!
はじめての夜勤を経験したことがない看護師であれば、不安に思う方も多くいるのではないでしょうか。夜勤明けの先輩たちの疲れた表情や、せわしなく走り回る姿などを見ていると、日勤さえまだまだ覚えることが多くあるのに、私にできるのだろうか?と「怖さ」さえでてくるものです。
しかし、はじめての夜勤でもポイントを絞って準備しておけば、落ち着いて夜勤にのぞむことが可能です。よって、今回ははじめて夜勤を控えた看護師に、わかりやすく「準備しておきたい心構え」をまとめましたので、一緒にみていきましょう。
夜勤の前日までに準備できること
夜勤のはじまり=「不規則な生活のはじまり」です。夜勤のリズムができるようになるまでは、体調を崩すことも多くありますから、体調管理をしっかりして、コントロールできるようにならなければいけません。また、夜勤は長時間の勤務をすることも多くあり、それに加え患者さんに「安心を与える役目」もありますから、体調が万全であることは必須なのです。
よって、夜勤前の心構えのポイントを絞り把握することは大切です。夜勤の心構えのポイントは下記となりますので、参考にしてください。
- ①夜勤マニュアル・ルーチンワーク・タイムスケジュールを把握すべし!
- 夜勤では、緊急を除いて手術・検査・処置が予定されていないため、タイムスケジュールに沿った仕事をしていくことになります。例えば、「おむつ交換」「配膳」「検温」「消灯」など、慌てないで動けるように夜勤のスケジュールを確認しておきましょう。
- ②患者さんの情報(疾病・治療法・生活背景)を理解・整理しよう!
- 日勤であれば、分からないことがあればすぐに先輩に聞ける環境が整っているのですが、夜勤の場合だと、スタッフが少ないため忙しくなることが多くありますので、丁寧に教えることが難しいことがあります。
- 対処法としては、日勤の段階で夜勤の看護記録を読んだり、忙しくないときに夜勤者に質問をしたりして、患者さんがどのように夜間を過ごしているのか理解することが大切です。また、人口呼吸器・輸液ポンプ等の医療機器の使用方法や緊急時の対応についても把握しておく必要があります。
- ③夜勤スタッフの特徴を確認すること!
- どのような人と夜勤を共にするのかはとても重要なことです。さまざまな性格の人がいますから、看護の仕事を円滑にするためにも日勤のうちからコミュニケーションを円滑にできるようにスキルを高めておきましょう。
夜勤当日にもできることがある!
夜勤のハードワークを乗り切るためには、しっかりと栄養補給しエネルギーを蓄えておくことが重要ですので、夜勤前の食事はいつもりより多めに食べておくといいでしょう。また、忘れてはいけないのは、夜勤中の「食事・おやつ・飲み物」で、必ず用意しておきましょう。
夜勤当日にできる準備としては下記がありますので、参考にしてください。
- ①睡眠をキチンととる!
- 夜勤が交代制であったとしても、夜に働くことは自然のリズムに逆らっていることに変わりないことです。夜勤前夜にはリラックス時間をつくって快眠できる環境を作り、当日は昼寝をするようにすると、夜勤を乗り切る対策となります。
- ②ご褒美で乗り切ろう!
- 夜勤を乗り切るためには、少し贅沢な食事&おやつを食べて、自分をねぎらうことも効果的です。それに加え夜勤を終えた後、頑張った自分に対して「ちょっとしたご褒美を与える」こともいいでしょう。
- このように、万全の準備をしてもはじめての夜勤はあっという間に過ぎていきます。
しかし、夜勤をすることでより広く看護を理解することができる(患者さんの理解が深まる)ことも事実です。安心で、尚且つ安全を提供できる看護師になるため、事前の準備をしていきましょう。