No.184 ナースのスケジュールとは? 夜勤の勤務体制は?
病院などで勤めているナース(看護師)の勤務体制は、主に日勤・夜勤があります。シフトを組む場合、看護師は勤務時間がバラバラかつ不規則になり、出勤時間や勤務時間など2交代・3交代それぞれ違います。今回は、夜勤で労働する際のスケジュールを、調べていきたいと思います。
夜勤のスケジュール
看護師が勤めている病棟や、施設の救命センターによって勤務体制は異なりますが、それぞれのパターンを見ていきましょう。
⊚【3交代制】
こちらのシフトだと1回の出勤は短い時間となりますが、日勤終了後に深夜勤務になることもあり、少ない睡眠時間で勤務しなければならないこともあります。3交代制は休憩を入れながら、8時間の勤務体で行うことが多いです。電車通勤の出勤を考えて、準夜勤の労働時間を終電前に帰れるように少し短くして切り替える病院などもあります。
利点は勤務時間の短さから、集中力を維持しやすく身体的・精神的な負担が比較的軽いと言われている点です。しかし、その分勤務先への行き来が多く、さらに休日が少なく感じることもあるようです。
⊚【2交代制】
日勤と夜勤の2つに分ける一般的な2交代制が多くのパターンです。3交代制の8時間勤務に対して、2交代制は16時間です。拘束時間が長く、年齢を重ねると疲れが取れにくくなることもあり、継続しての勤務が難しくなる方もいるでしょう。勤務する場所によっても時間が異なるため、確認が必要です。
こちらの利点としては、少ないスタッフでも勤務が可能なことと、生活のリズムが整えやすいことです。それに対し難点として、拘束時間が長いことや集中力の維持がしづらい点が上げられます。
勤務時間のルール
夜勤をする人達の負担を減らすために、診療報酬改訂の変更により現在の「72時間ルール」が作られました。実務労働の看護師1人あたりの月平均夜勤時間を72時間以内とし、3交代の場合8時間勤務×9回、2交代の場合ですと16時間×4.5回相当で、平均夜勤時間が月72時間以内にする必要があります。
現在ある労働時間法制(昭和22年〜平成20年改正)では、夜勤の回数や時間の規制がなく、仮にすべての労働時間が夜勤であっても違法ではありませんが、病院側に支払われる診療報酬・入院基本料などを算定するために、「夜勤72時間ルール」は必ず守る必要があります
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- ■まとめ
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ナース(看護師)のシフトは勤務先によってさまざまで、このような複雑な勤務をする看護師向けのシフトを管理するためのアプリも存在します。上記で触れた「夜勤の72時間ルール」を守るためには、患者さんの安全を守る看護体制を組むための人数を配置する必要があります。