No.218 ナースと手洗いについて
医療現場で新型コロナウイルスなどといったあらゆる病気と闘っているのが、お医者さんやナース(看護師)さん達です。その最前線では、いつ感染されるか分からないのが現実です。しかし、患者さんの命を助けるという使命は大きいものです。今回はナースと手洗いのことについてお話しします。
どうして手洗いをするのか?
ナースにとって手洗いをする事は、患者さんやそのご家族の方々など全ての人への感染を防ぐためです。主治医の方などの手指は病原的微生物にとって伝播しやすいことから、人間同士が触れ合うことにより、交差感染という現象を引き起こしやすくなります。手洗いをする意味は、それを防ぐことによりお医者さんやナース、患者さんと家族に感染しないようにすることが手洗いの目的です。
手洗い方法
医療の現場に限らず、全ての意味で使える手洗いのやり方として紹介しましょう。
①最初は手を濡らしましょう。これは石鹸が馴染みやすくするためです。
②泡石鹸を手のひらに取り出しましょう。どうして泡石鹸なのかというと、プッシュ式の方が最初から泡のままで出てくるため、すぐに使えるという利点があるからです。
③まずは手のひら同士を擦り合わせることからスタートしましょう。石鹸を泡立てるという意味では、最初の段階であるというわけです。
④手の甲同士、よくもみ洗いましょう。
⑤両手の指の間を、指組みしながら洗いましょう。
⑥片方の手で親指を包みながら洗いましょう。洗い残しが多い箇所の一つであり、詳細は後述しますが、周辺や爪の周りを綺麗にするという意味も大きいからです。
⑦指先を洗いましょう。
⑧ラストは手首を洗いましょう。ナースの衣装に半袖が多いのは、長袖だと手洗いをしたくても袖口を濡らして、うまく手洗いできないということもあります。
⑨水でよく濯いでから、最後はペーパータオルなどで水分を拭き取りましょう。通常のタオルだと使いまわしが原因で医療感染のリスクが高いため、ペーパータオルのほうが感染リスクを低くできるというわけです。
チェックされることも
手洗い一つでもおろそかにしないのがナースで病院によっては、半年に一度は手洗いチェッカーによりきちんとやっているのかどうかを確認することを目的としています。普段は気を付けようと常に意識こそしているものの、仕事が忙しくなるにつれ疎かになり、最悪の場合は忘れてしまうというリスクを伴う恐れがあるというわけです。
確認方法としてはブルーライトを手に照射することにより、洗い残しの有無を確認することが出来ます。もし洗い残しが見つかった場合は、どうしてそうなったのか疑問に感じることがあるでしょうが、一番の原因は指先がきちんと洗いきれてなかったということです。
指先は一番よく触れる部分のため、綺麗にしておかないと「感染リスクの原因にもなりかねない」ということです。その次に爪の周りで個人にもよりますが、ささくれが起こりやすく、そこに汚れが溜まりやすいことからこちらも感染するリスクが高いと言われています。
- ■まとめ
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ナースが手洗いする理由についてお話ししましたが、やはり医療現場の最前線に立って、あらゆる病気と闘うためにも手洗いは徹底しているというわけです。