No.225 ナースの強い味方、病院で扱う便利な備品
病院で働くナースが扱う備品は、医療機器や薬品類、処置に必要なあらゆる備品が存在しています。ナースの中には、個人的に用意する備品もあるようです。他にも感染対策の備品も必要とされています。備品の紹介をしながら看護師個人が必要となる備品について紹介しましょう。
看護師が揃えておきたい備品
病院で用意されている備品もありますが、病院の備品では対応できない場合もあるので、看護師が個人的に用意する備品について紹介しましょう。
- 1.個人用に持っておきたい備品
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○携帯用ハンコ
特に注意したいのが薬品や医療機器の扱いです。書類や薬品管理などで、チェック用の証となるので、確認印として必要になります。○ナースウォッチ
脈拍を計る場合などに必要で、腕時計は衛生面で禁止されている場合があるので、ポケットタイプの時計が必要になります。○メモ帳
患者の観察状態や注意事項、引き継ぎ事項など、忙しくても簡潔にまとめなくてはなりません。ポケットタイプで、表紙がある程度硬くて水や湿気でボロボロにならないように丈夫な物を使用します。○ボールペン
メモ帳同様、頻繁に使用します。注意事項を分かりやすく判別できるように、3色タイプのボールペンが必須です。重要書類などには、消せないタイプである必要があります。○聴診器
病院の備品で用意されていますが、看護師が個人用として持っている場合も少なくないようです。雑音が入りにくくて、高温と低温の聞き分けができるものが良いでしょう。小児科の場合は、小児専用の聴診器を選びます。 - 2.病院の備品として個人的に必要としない備品
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○駆血帯
採血や点滴の場合に必要となります。病院での必需品なので、特定の看護師以外では、個人的には不要でしょう。使いやすいのは、ピンチ付きやバンドタイプです。○ペンライト
瞳孔の確認や喉の奥を見る場合に使用します。夜間の見回りにも使用します。瞳孔スケールやメモリが付いていて、クリップでポケットに収まるタイプが良いでしょう。○その他
ハサミやタイマー、バインダーなど病院で必要な備品はたくさんあります。個人的に用意する必要もあれば、病院の管理品目と用意しなければならない場合もあるので、経験や勤務する場所によって揃えておきましょう。
感染を防ぐ対策の備品
手術看護師にとって欠かせないのがビニール製の手袋で、使い切りのタイプも備品として扱われています。第一線の現場において、ドクターと一緒に手術する看護師さんも、院内感染を防ぐ意味で必要不可欠な存在として活用されています。
手術に限らず、看護師さんは様々な道具を病室などで使う機会が多くなります。ですが、医療感染はこういう現場にも起こりうる事象ですので、器具類を扱う場合は必ず手袋を着用してから取り扱うのが常識です。
もし手袋を装備しないまま取り扱うと、看護師さんから器具を経由して患者さんに感染し、その時点で院内感染となる危険性が特に高くなります。病院など医療現場では細心の注意を払いながら手袋の装着は必須であり、医療現場の備品としては無くてはならない物です。
消毒液の必要性
看護師の感染防止のため使う備品としてアルコール消毒液が必需品です。基本的には、ハンドジェルタイプの物を使いますが、病院によってはハンドクリームを使う場合があり、保湿を兼ねて消毒ができるので便利です。
ジェル系などの他、通常のアルコールを使った消毒液もあり、こちらはボトルタイプとスプレー噴射タイプなどがあり、看護士さんたちにとっても、外来の患者さんやお見舞いに訪れる方々にも重宝されているため、病院として備品の一つとして重宝されています。
- ■まとめ
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ナースにとっての備品は、通常の業務においての必要性を改めて確認する必要があり、個人的に必要な備品と病院側で用意する物を判別しておきたいものです。また、感染対策に必要な備品としてマスクや消毒液、それに手袋などは医療現場全般に欠かせない存在であり、病院としても在庫管理する事で、細心の注意を払いながら対応する備品もあるのです。