No.247 ナースは身だしなみによって好印象と信頼を持たれる!
ナースは身だしなみが大切です。患者は医療に関わる人の何を見ているのでしょうか。ナースの人柄や人格はある程度時間を経なければ分かりません。しかし、外見である身だしなみは見れば直ぐに感じ思うことがあります。好印象と信頼は身だしなみを整えることから始めてみましょう。身だしなみについてご紹介します。
身だしなみの大切さ
ある医療関係者の方の研修会で、医師の身だしなみというアンケートが活用されました。そこに患者側が何を見ているのかということが主に書かれていました。人は第1印象が大切だということが、よく表わされていたものでした。
アンケートで多くの患者が気にかかっていたこと、それは医師の身だしなみという点でした。
以下、患者が医師の何を見ていたかについてです。
- 服が汚れていた
- 髪がボサボサだった
- 脂ぎっていた
- 体臭・口臭が気になった
- 無精ヒゲだった
- 爪が伸びていた
- その他
医師に対するものですがご覧になって分かるように、ナースの身だしなみも同じことが言えます。自身にとっては、良くても患者に不快を与えているならば、それは変えるべきです。
更に身だしなみの気になる点を医師で見た時、患者はどう感じているのでしょうか?
- 身なりを綺麗に出来ない人が医療器具を清潔に扱えるのか
- 不衛生さを感じたので、もう受診したくないと思った
- この医師は大丈夫なのだろうか?しっかり診察出来るのかと心配になった
そこで、医師同様に医療従事者であるナースの身だしなみについて見ていきましょう。
ナースの身だしなみについて
アンケートの答え全般に何が見てとれるでしょうか、それは清潔感です。清潔さが医療従事者並びナースには求められているということです。具体的に表して見ましょう。
- 1.服装
- 制服は担当部署によっても汚れる頻度は違います。しかし、どの部署であってもマメに洗濯をして、シミなどの汚れをそのままに放置しておくことは避けましょう。ナースの制服は、白や薄ピンクや水色などの色が多いため、少々の汚れも目立ってしまいます。適切にクリーニングに出すことも必要です。
- 2.化粧
- 鼻の頭や額が脂でテカっている状態には清潔さを感じることは難しいです。自然で健康的なメイクを心がけましょう。派手で濃い口紅やアイメイクは避けましょう、かえって清潔感に欠けてしまいます。
- 3.髪型
- 髪が長い場合は、後ろで1つにまとめるようにして乱れないようにします。髪が短い場合も、ボサボサの状態や寝ぐせが付いていないよう整えましょう。また染める時は、落ち着いた色目のものを選びます。金髪に近いような茶髪には患者は清潔感を感じられません。
- 4.サンダル及び靴
- 決まったサンダルやナースシューズがある場合は、何足か用意して制服同様にマメに洗います。靴のかかとを折り曲げて踏むことは避けましょう、それだけでだらしなく見えます。
- 5.その他
- 患者にバイタルチェックや注射、その他の医療行為をする場合、ナースの手及び特に爪には気をつけましょう。伸びすぎていると不潔な感じがします。その際、深爪はしないよう心がけて定期的に切るようにしましょう。アクセサリーや指輪等はしない方が無難です。しかし病院やクリニックによっては、ある程度身に付けることを認めているところもあります。
変化しているナース身なり
時代と共に医療関係者の服装も様変わりしています。従来、ナースキャップにワンピースタイプの白衣でした。しかし、現在キャップは業務上病室の点滴ラインや仕切りカーテンに引っ掛かる点、また介助の時に邪魔になることなどから廃止する傾向にあります。また、看護現場に男性看護師が増えたことも廃止を加速させている要因でしょう。
また、キャップだけでなくナースウェアも変化しています。ケーシータイプやクラブタイプ、ツーピースと様々なタイプの機能性が重視されるものが出ています。しかし、制服のタイプが変わっても、ナースに患者が求めている「清潔感」というものは変わりません。
- ■まとめ
- ナースの身だしなみということを主にご紹介してきました。中身が大切なことに変わりありませんが、患者は外側の身だしなみを通して見ているのです。身だしなみを整えることで患者から好印象と信頼を得ます。どうぞ、中身が大切であるからこそ外側に清潔感が溢れるよう整えて下さい。