No.253 ナース同士で疑問を話し合える環境は大事!相談する力も必要
看護初心者の新人看護師は、多くの分からない事や疑問に思う事があると思います。初心者が分からない事だらけというのは、どこの業界でも同じですが、共通する点としてコミュニケーションが上手くいかないと、それらは解消しづらいという事が言えます。しかし中には、新しい職場で人の輪にすぐに溶け込むのが難しい場合もあります。今回は疑問を分かりやすく質問・相談する方法について考えていきましょう。
仕事上の相談や質問する事の重要性
仕事する上で、困った事や疑問点を相談する事は大事です。しかし、日々の忙しい業務の間に忘れたり、見過ごしてしまう事もあります。それによって、看護の質を下げる事に繋がる可能性だってあるのです。
看護現場には業務に精通した先輩看護師が大勢いるはずです。患者さんへの対応や処置について困った際に、相談しやすい環境があると良いのですが、忙しい現場では皆がせわしく動いており、相談や質問もなかなかできません。
しかし、認識のズレや誤解などは重大なミスに繋がる事もあるので、相手の時間をできるだけ奪わないよう上手に相談したいものです。次の項では意識するべき点を紹介します。
アセスメントを意識した相談
アセスメントの語源は、英語の『assessment』です。日本においては、対象となるものを客観的・数値的・計算的な基準に基づいて、偏りのない評価をするという意味で使用する事があります。
アセスメントは、「主観的情報」や「客観的情報」を解釈し、それらを統合しながら看護上の問題点などを理論的に分析する事を可能とします。それによって、問題点や優先度を判断し、対象となる問題や疑問などに対して方向性を明確化する事ができます。
相談する前にそれらを意識する事で、答える側が困る漠然とした質問を避け簡潔に質問する事ができるでしょう。
状況など必要な情報や自分の考えを加えた内容を伝える事ができると、業務で行き詰った際や判断が難しい場合などに、上司や先輩・同僚に指示を仰いだり、アドバイスをもらう際にスムーズになります。
普段の相談方法を振り返る
慣れない業務に取り組んで行く上で焦りや緊張で考え等がまとまらない事もあるかもしれませんが、普段自分の相談の仕方(言い方)を見直してみる事も重要です。
- ①状況
- ②目的(どうしたいのか等)
- ③どのような理由で悩んでいるのか、どのような判断を仰ぎたいのか
上記の内容も踏まえ、伝えたい事を分かりやすく話せているか意識してみましょう。
- ■まとめ
- 新しい環境へ入って行くと覚える事が多く、日々の業務に慣れる事で手いっぱいになる事もあります。その際に、患者さんへの対応に困ったり、判断できない事に直面した時には、経験豊富な先輩看護師など身近な人に相談できると、スムーズに解決する事が可能となるでしょう。