ナースはいつから存在していたのか?ナースの由来と歴史|ナース専門 お悩み解決コラム ナースジョブ

No.277 ナースはいつから存在していたのか?ナースの由来と歴史

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ナースという言葉は、いつから使われるようになったのでしょうか。ナースの由来や歴史について簡単に解説します。現在、看護師の方やこれから看護師を目指す方など看護師の歴史について知りたい方必見です。

ナースとは

ナースは看護師と同じ意味の言葉です。近年は、看護師という言葉の方が多く使われています。ナースは患者さんの診察・診療・治療などを行っている医師の手伝いをし、患者さんの看病をする仕事です。患者さんとコミュニケーションを取りながら、心のケアも行っています。

ナースと看護師の由来

「nurse」(ナース)は、「病人を看病する」という意味の英語です。また、「乳母」と「保母」という意味もあります。「nurse」は「nutricia(ニュートリキア)」というラテン語が語源となっています。「nutricia」は「お乳をあげる人」という意味です。
「nurse」が「病人を看病する」という意味を含むようになったのは、16世紀後半の頃です。その後、18世紀頃から一般的に使われるようになりました。
日本では最初、「nurse」に看病人という意味が付けられていました。のちに看護人→看護婦→看護士へと変化していきました。2002年の法改正により看護師へ統一され、現在は、看護師という言葉が定着しています。時代の流れにより呼び方が変化しています。

ナースのはじまりと歴史

ナースのはじまりは、カトリック教で規律を守りながら共同生活をしていた修道院の方たちが関係しています。修道院の方たちが、病人の看病をしたことがナースのはじまりのきっかけです。
ナースが仕事中に被っている帽子(ナースキャップ)は、修道院の方たちが被っていたベールの名残です。
1854年、クリミア戦争にフローレンス・ナイチンゲールという1人の看護師が加わりました。争いにより傷を負った兵士たちに対し、フローレンス・ナイチンゲールは母親のように献身的に看病をしました。
この活躍により、彼女は「白衣の天使」と呼ばれるようになりました。その後、世界中に活躍が広まり、日本にも明治時代頃にこの活躍が伝わりました。この頃からナースの由来である「病人を看病する」という意味を持つようになります。
1885年、日本ではナースを育てるための教育カリキュラムが始まりました。当時の白衣は、筒のような袖の上着と襟が立っている上着の2種類がありました。下は、それぞれ裾の長いスカートを着用しており、現在の白衣とはかけ離れたデザインのものでした。
第二次世界大戦後、ワンピース風の白衣がようやく全国に普及するようになりました。それから長い年月を経て白衣は少しずつ改良を重ね、現在の白衣になりました。
また、ナースキャップは髪の毛への負担と衛生面の問題により、現在はほとんどの医療機関で着用しなくなりました。

■まとめ
今回は、ナースの由来と歴史についてご紹介しました。看護師には長い歴史があり、白衣や呼び方などは時代やニーズに合わせて少しずつ変化しています。看護師はいつの時代も献身的に看病をし、多くの人々を助けてきたことが歴史を見てもよく分かります。
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