No.30 ナース必見!医療現場で上司や先輩に相談・報告するポイント
医療現場において時間は重要なもの。
忙しい上司や先輩たちもできるなら簡潔で具体的な報告をしてほしいと思っていることでしょう。
ナースにとって患者さんへの対応を相談する際や、会議での論点などを上手に報告するためことは大切です。
今回は、その際のポイントについてまとめました。
患者さんへの看護報告
患者さんへの対応を相談する際、「何を報告して何を省くべきなのか」「どこにポイントを置いたら良いのか」がまとまらずに、ダラダラと話してしまいがちです。
まず報告すべきことをメモにまとめ、優先順位をつけて結論から報告することが大切です。
報告すべきポイントをおさえてメモにまとめてみましょう。
① ○号室の誰が、どこで、どうした
② 所見、考察根拠、実践、評価
①は最低限の情報5W1Hですが、それだけでは看護報告としては不十分です。
②はナースとしての患者さんへの対応についての報告ですので、より具体的に伝える必要のある部分になります。
患者さんの症状の所見から何を考えてどう看護を実践したか、実践後の評価も合わせて伝えることが大切です。
ここまでしっかり報告できれば上司や先輩は次の指示を出しやすくなります。
ミーティングや会議などの結果報告
ミーティングや会議などで話し合った内容を報告する際は、結論をはじめに話すことが大切です。
結論を伝えた上でその経緯や理由について話すと、聞く人は理解しやすくなります。
結論だけでなく結論に至った経緯も伝えましょう。「誰から○○といった意見があり、話し合いの結果△△になった」など大まかに経緯が伝えられると納得してもらえるでしょう。
報告が長くなった場合や重要な連絡事項は、最後にもう一度伝えることも大切です。
報告するときは聞こえやすい声で
忙しい上司に報告や相談に行く際は、一言「すみません、今○○について報告してもよろしいでしょうか」と断りを入れると印象が良くなるでしょう。
報告が苦手だからと、オドオドして声が小さくなったりすると余計に心象が悪くなってしまうので、はっきりと聞こえやすい声で話すことを意識しましょう。
毎日山のような業務をこなさなければならないナースの仕事の中でも、報告業務は重要な仕事ですが、最初から得意な人はあまりいません。
報告すべきポイントをおさえて、毎日続けていくうちに慣れるものなので、叱られてもあまり気にせずに落ち着いて報告することが大切です。
簡潔でより具体的な報告をできるようになれば、周囲からも仕事ができるナースとして認められるに違いありません。
看護報告や会議結果の報告など目的ごとにポイントをおさえて上手に報告、相談できるようになりましょう。