No.51 クリニックで働く看護師、病院勤務との違いは?
結婚や出産を機に看護師を辞め、子どもがある程度大きくなって再び看護師として復職を考える人は多いと思います。
そんなとき、以前のように総合病院で夜勤に入りながら働くのではなく、近所のクリニックなどで日勤のみで働くという働き方を検討することもあるでしょう。
しかし病院でしか働いたことのない看護師がクリニックで働き始めると、「意外と想像していたのと違う」と感じることも多いようです。
ここでは、クリニック勤務の看護師の仕事について、病院勤務とどのような違いがあるのかをお伝えします。
日勤のみ、規則正しいリズムで働ける
病院とクリニックの大きな違いとして、やはり「夜勤がない」という点は大きいと言えます。
子育て中などで夜勤に入るのは難しいけれども看護師として働きたいという人には大きな利点となります。
ただし、病院で働く看護師と比べると、夜勤手当てがないことなどからお給料は低めになるのが一般的です。
休診日が決まっていることや、病院と比べて残業も少ないことなどから、規則正しいリズムで働きやすい点を魅力に感じる人も多いでしょう。
急な休み、まとまった休みは取りづらい
規則正しく固定休が取れる一方で、急な休みやまとまった休みは取りづらくなります。
基本的にクリニックのスタッフは少人数なので、診療日に誰かが休む場合にはほかのスタッフがカバーする必要が出てくるためです。
例えば、子どもの病気や学校の行事などでお休みを取りたくても、ほかのスタッフの都合によっては難しい場合もあるでしょう。
連休が取れるのはゴールデンウィークやお盆、年末年始などの世間のお休みと重なる時期になるため、病院勤務の看護師のようにオフシーズンに安い料金で旅行に出かけるなどといったことは難しくなります。
看護の仕事以外にもいろいろな仕事がある
仕事の内容については、看護師としての仕事については病院勤務とクリニック勤務で大きく異なるわけではありません。
クリニックでは入院患者さんの介助などの仕事はなく、問診やバイタル測定、採血、点滴などといった診療介助が主な仕事となります。
また、病院では決まった患者さんを受け持つことになりますが、クリニックでは大勢の患者さんの対応をすることになります。
こうした看護師本来の仕事に加え、クリニックでは看護師が事務作業や電話応対、清掃などといった業務を担当する場合が多いです。
病院勤務の経験しかない看護師の場合、最初はこうした雑務を大変だと感じることもあるようです。
クリニック勤務の看護師の仕事についてお伝えしました。
病院に比べて楽な印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、単純にそうとも言い切れません。
どんな働き方をしたいのかやライフスタイルなどと合わせて検討なさることをおすすめします。