No.124 看護師の専門職~専門看護師の仕事とは?ポイントご紹介
看護師の専門職である専門看護師はどんな仕事をする看護師のことなのでしょうか。専門看護師は看護のスペシャリストであるだけでなく、看護師の指導もしていく立場でありこれからの医療業界をけん引していく職種です。看護師の専門職である専門看護師についてお伝えします。
専門看護師とは?
専門看護師になるためには、専門看護師の認定を受ける必要があります。看護系大学の大学院の修士課程を修了していることが必要で、毎年200人近くが認定されるだけの狭き門となっています。見事認定看護師に認定された看護師は、5年ごとに看護実績、研究実績などから更新をする必要があります。
専門看護師の分野は?
専門看護師は、看護のスペシャリストとしての仕事はもちろん、患者家族のケアもすることになります。専門看護分野は多岐にわたりますが、それぞれの分野のスペシャリストとしての認定を受けた後は、各分野で専門的な仕事をしていく事になります。
- がん看護
- 精神看護
- 急性・重傷患者看護
- 小児看護
- 慢性疾患看護
- 老人看護
- 母性看護
- 家族支援
- 感染症支援
- 在宅看護
- 地域看護
これらの各分野の中から専門分野を決定し、認定を受ける事になります。
専門看護師の役割は4つ
専門看護師の役割は4つがメイン柱になっています。
- 調整:保健医療福祉にかかわる人々のコーディネーションを行う
- 倫理調整:患者、家族の尊厳を守る
- 教育:看護師に対する教育
- 研究:実践的な看護を行うための研究
専門看護師になるまでの困難は?
専門看護師になるためには、専門的な勉強もしなくてはいけません。大学院は2年通学する事になるので、その間の学費、生活費が必要になってきます。看護師によっては、専門分野が決まっており、就職先でさらなるスキルアップのためという場合、休職にしてもらい、学費の援助を受けることが出来ている人もいるようです。子育て中の場合、看護師のパート勤務をしながら勉強をする事になるので、看護師、学生、主婦、親と多くの立場の中で大変な面もあります。しかし、専門看護師になられた人の多くは、専門的視点から看護に取り組めるようになり、〇〇さんの看護は違うと言われるようになる事が多くなったそうです。
また、専門看護師と一緒に仕事をした看護師つまり、指導を受けた看護師もかなり成長していくので、専門看護師のいる病院は看護の質がUPするそうです。ただ、専門看護師という地位はまだまだ始まったばかりなので、資格を取得しても実際に生かさなければ宝のもちぐされになる可能性もあるので、将来的にこんな看護がしたいという実践での目標を持った人でなければ、専門性を応用することは難しいかもしれません。しかし、高齢化社会を迎えるこの時代、将来的には注目される看護師のスペシャリストである事は間違いなさそうです。
今の職場経験を活かして、専門看護師になりたいと思う場合、まずは看護師専門の人材紹介センターにご相談されてみれば、資格取得後の就職先についても分かるのでおすすめです。