No.131 看護師に必要?賠償保険とは?加入方法やポイントご紹介
看護師の中には、もしもの場合に備えて賠償保険に加入している人もいます。一方で賠償保険に加入していない人もいます。賠償保険に加入するメリットや加入方法にふれながら、看護師と賠償保険についてのポイントをお伝えします。
賠償保険って何?
これから看護師を目指そうと思っておられる方にとれば、看護師と賠償保険はあまり結びつかないかもしれません。しかし、実際は医療事故にまで発展する可能性のあるヒヤリハットがあるようです。一般的に、300回ヒヤリハットがある職場は重大な事故が1回起るといわれています。点滴や薬剤投与などで患者様が被害にあえば、数百万~数千万の損害賠償を支払う必要も。たかがヒヤリハット、されどヒヤリハットだといえそうです。賠償保険は、もしも看護師が医療ミスをした場合に補償してくれる大切な保険になります。
どんな場合に利用されるの?
看護師の仕事は、点滴や薬剤投与など、もし間違えると患者様の命の危機に影響する仕事内容を含んでいます。また、患者様がメガネを落としており、勤務中に知らずにふみつけるなどして壊すことも想定しておかなければいけません。さらに、看護師との会話中に患者様から名誉棄損だなどと言われてしまうこともあるようです。無理な要求をしてくる患者様だから相応の言葉で返すなどしても、誤解ともいえる不愉快なことも起る可能性があると日頃から想定しておく必要があるというわけです。
美容外科での医療事故には適用されない?看護協会の賠償保険はおすすめ?
医療事故が美容に関する処置をしている最中に起こった場合などは、賠償保険が適用されないようです。医療行為中の事故に対して支払われるのが賠償保険です。故意の場合ももちろん適用されません。看護協会の会員になれば、賠償保険に毎月220円ほどで加入できるそうですが、入会にあたり会費を5,000円支払わなければいけないこと、さらに都道府県看護協会の入会費も必要になるので、コストが掛かってしまいます。
おすすめの賠償保険は?
看護協会のように入会費が無料の民間の会社での賠償保険がおすすめです。
・株式会社イースウェル
看護師、准看護師、助産師、保健師が対象の賠償保険で、事故の場合、基本契約での補償は最大1億円、財物損害の場合は最大100万円、人格権侵害の場合は最大1億円、見舞い費用などは最大10万円が保障されています。
転職の時~人材紹介会社に相談
就職や転職の場合、看護師専門の人材紹介会社にあらかじめ賠償保険についても相談しておきましょう。病院勤務の出社1日目から保障してくれるように申し込んでおくことで安心して仕事に取り組めるのではないでしょうか。