No.219 ナースのお仕事 ~メモで出来る活用術いろいろ~
どんな仕事も忙しい時期はあるものですが、ナースの場合は、仕事中は常に忙しい状況が続いています。そんな忙しさに流されて予定や手順をついうっかり忘れてしまう事もあるかもしれません。しかし、人命に関わる仕事に「ついうっかり」は禁句と言えるでしょう。それを防ぐ為にもメモの活用術をご紹介しましょう。
実践的なメモの活用術
仕事上どれも大事な仕事には変わりはないのですが、普段と同じ行動や範囲であればメモを取らなくてもいつも通りの動きで問題ないでしょう。しかし、重篤な方や注意が必要な患者さんを担当した場合、各自に合わせた対応する必要が出てきます。
そのため、医師や上司、同僚からの注意事項や緊急性を要する内容については、メモの重要性が認識できます。メモもただ書けばいいというわけではなく、ポイントを押さえたり、簡素化したりして、いかに重要事項をわかりやすく残すかが大事です。
- 【1.メモは短めに】
- 相手によっては、話す内容が早すぎて全部をメモする事は無理な場合があります。いかに短くまとめて、のちに自分が確認して理解できる書き方をするかが大事です。
- 【2.略語や記号でポイントを押さえる】
- メモは文字だけとは限りません。略語や記号を使った絵文字のようであっても、重要なポイントが理解できれば良いのです。気付きやアイデアを可視化する事です。
- 【3.復唱する事】
- 大事なのは復唱する事で、相手に対して再確認の意味を持つのです。それによって自分の書いたメモが正しいのか、自分の文字や記号が理解出来ているかが分かります。
実践に活かす
メモを取るだけなら、勤めたばかりのナースでも出来る事です。長年経験しているナースとの違いは、メモが実践で活用できるかどうかにあります。そういった、地道な作業や行動が新人と経験者の違いとして出てくるのです。
大事なメモは必ずその日の内に読み返す習慣を付けておき、再確認が必要な場合は、赤ペンなどで目印をしておき早めの対応を取る事です。他人が理解できるようにメモを整理し、直しておく事で他の人とも共有できます。
忙しい状況下においても、毎日のメモが的確な判断に導いてくれる材料となり、そのメモが共有できる事で職場の連帯感にも繋がるはずです。
最新のメモ用品の活用術
メモ帳は使い易く邪魔にならないようにする事が大事です。最近では、書いて消せる「ウェアラブルメモ」があります。メモする部分を手首に巻き付けておくと、移動中でもすぐにメモがとれます。他にも自分にあった便利グッズを使って上手にメモを使いこなしましょう。
- ■まとめ
-
ナースのメモで出来る活用術として、色々紹介しました。メモは、基本的には自分だけのものですが、整理して残しておく事で職場での実践に役立つ記録にもなるのです。同僚のみなさんと共有する事で、意識を高める事や繋がりを深める事に役立つかもしれません。