No.28 患者さんの心を開きたい! 看護師が心がけたい会話術5つ
看護師にとってコミュニケーションスキルはとても重要です。
しかし「患者さんとどんな会話したらいいのか」と悩んでしまうケースも珍しくありません。
ここでは、患者さんとの心を距離を縮めて、上手に信頼関係を結ぶための会話術をご紹介します。
あいさつはすべての基本!
「おはようございます」「ありがとうございます」「おやすみなさい」などのあいさつを大切にしましょう。
あまりあいさつをせずに患者さんと接する看護師もいますが、やはり普段からあいさつを交わしている人の方が好感を持たれやすいものです。
自分から率先してあいさつするように心がけるだけで、さまざまなタイプの患者さんとコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
名前を覚えて相手に寄り添う
患者さんと話す時は、相手の名前を覚え、意識して呼びかけるようにしてみてください。
名前を覚えてもらえることは嬉しいことですし、相手との信頼関係も構築しやすくなります。
多くの患者さんがいるので一人ひとりの名前を覚えるのは大変かもしれませんが、名前をきちんと呼ぶことは、相手に寄り添う看護につながります。
ポジティブな会話を心がける
患者さんは気が滅入りがちなので、明るくポジティブな会話を心がけましょう。
相手の嫌いなものよりは、好きなことや得意なことを聞くのがオススメです。
また、相手の趣味について聞いたり、お子さんやお孫さんのことについて聞いてみたりするのも良いですね。
楽しい会話を増やして、患者さんがイライラしたり滅入ってしまったりするのを防いであげるようにしましょう。
患者さんを優しくフォローする
もともと会話嫌いだったり、病やケガで悲観的になり心を閉ざしてしまったりという患者さんも少なくありません。
元気が無い人に対してあれこれと話しかけるのは逆効果になることもあるので注意しましょう。
こういった場合には「何かあったら遠慮なく言ってくださいね」「困ったことは相談してくださいね」と優しく声かけをするのが良いですよ。
時には毅然とした態度も重要
看護師をしているとイヤな患者さんに遭遇することも少なくありません。
そういった場合には曖昧な態度でごまかさず、強い態度で対応することも大切です。
例えば、セクハラをしてくる患者さんには「セクハラはやめましょうね!」と少し強く言ってしまっても良いでしょう。
また、ナースコールが多すぎる患者さんに対しては「このぐらいは自分でやりましょう!」「自分でやらないとリハビリになりません!」と毅然とした態度を取ったほうがうまくいく場合も多いものです。
患者さんとのコミュニケーションが不足してしまうと、患者さんの悩みに気づく機会を失ってしまい、思わぬトラブルに繋がってしまうこともあります。
急に心を開くという効果はないかもしれませんが、毎日こつこつと信頼関係を築くように努力することが大切です。