No.280 ナース(看護師)の仕事に取組む上で助けとなる相談相手の存在
ナースを含む看護師の存在は、医療現場において大きなプラスの意義をもたらしています。しかし、その職責から看護師自身に様々な悩みが生じるのも避けられないことと言えるでしょう。そういったシーンで大きな助けとなる、相談相手の重要性について考えていきましょう。
看護師の役割
診療と療養のサポート。看護師の職務目的を端的に示すとするならば、そのように言い表すことができます。
診療のサポートについては、医師の指示に従って医療行為を補助する役目が主な部分となります。加えて、円滑に医療措置が行えるよう、患者さんの体温・血圧などを診察前に事前に測るバイタルチェックや状態観察なども欠かせない務めです。
療養のサポートは、患者さんへの支援を意味する部分です。身体的補助を必要とする患者さんに対し介助を行うと共に、入院生活に関する支援・病状観察・医療措置に従事することなどを指します。また、必要に応じて患者さんの家族にも対応し、適切な医療環境に繋げることも重要な務めです。
これらの業務を通して看護師が目指す目的としては、患者さんに対して、健康増進・疾病の予防・健康回復・苦痛の緩和といった4つのメリットをもたらすことが挙げられます。
医療においてこれら4つの実現に寄与するよう立ち回ることが、看護師に求められる役割というわけです。
看護師が抱える主な悩み
前項で見た通り、看護師は命と健康を預かる医療現場にあって、広範に業務をこなしていかなければなりません。それに伴って様々な悩みが生じてしまうことでしょう。主な悩みとしては、以下のような類が見られるかと思われます。
大きな悩みの種としてはまず、業務の過酷さが挙げられるでしょう。人の命に関わる局面の多いお仕事であることから、責任の重さを痛感する場面が多々あるものと思われます。
多くの患者さんに対応していかなければならないことから、患者さんへの措置について、優先順位を考慮に入れつつ自らの判断で対処しなければならないシーンも珍しくありません。そのことに対しプレッシャーを抱くこともあるでしょう。また、様々な業務を目まぐるしく実行することから体力的に疲弊し、ミスを招くこともあるかも知れません。
もう1つ悩みの種になり得るものとして、職場内の人間関係が挙げられるでしょう。あらゆる職種において主な悩みに挙げられる事項ですが、看護職も例外ではありません。とくに命を預かるお仕事内容という重責から、各々が一人で悩みを抱え込んでしまい、お互いへの配慮が疎かになり人間関係に影を落とすケースに至りやすいと言えます。
これら悩みに対処しながら業務を続けていく上で有効と言えるのが、悩みを打ち明けられる相談相手の存在です。
相談相手がいることの強み
悩み事がある時、誰かに打ち明ければそれだけで幾分負担が軽くなると言われています。悩みを打ち明ける相談相手が自分にとって信頼の置ける人であれば、その効果もさらに高まることでしょう。加えて、具体的なアドバイスが得られることも期待できます。
さらに、相談相手が自分と同じ立場である看護師であれば、アドバイスもより具体的かつ的確なものとなるでしょう。職場内に相談相手を見つけ、お互いに悩みを打ち明けられれば、困難を乗り越える効果も一層高まると言えます。
心を許せる仲間が同じスタッフ内にいれば、職場内人間関係のイメージ好転にも繋がることでしょう。
- ■まとめ
- 以上のように、看護師の業務と役割といった基本事項を確認しつつ、それに伴って生じ得る主な悩みと、その克服に有効と言える相談相手の重要性について考えてまいりました。