No.297 ナース題材のドラマが多いのは何故か
ナースを題材にしたテレビドラマにはヒットしたものが多くあります、有名な所では観月ありさ主演の「ナースのお仕事シリーズ」や、「恋は続くよ、何処までも」・「白衣の戦士」・古くは「ちゅらさん」などその数は数えれば限りがありません。なぜナースを題材にしたドラマはヒット作が多いのでしょうか、今回はナースを題材にしたドラマについて見てまいりましょう。
ナースドラマのヒットの理由
ナースドラマというよりも医療ドラマにヒット作が多いのは勿論、演じる役者の豪華さやリアルな要素とエンタメとしてのバランスが良い事は、医療ドラマに限らずヒットするドラマに多く見られることです。
ナースを主役に置いたドラマでも、医療現場をメインに据えたドラマでも、やはり活躍する主人公たちの中にはナースの存在が大きなウエイトを占めるようです。現実の医療現場でもナースは医師と共に主人公であるという事は間違いないからなのでしょう。
それと医療ドラマがヒットする要因には、いつ誰しもがお世話になるかも知れないというある種の親近感があるからではないでしょうか。病院とはそれ程、普段の生活の中に自然と溶け込んでいるものなのかも知れません。
自身が入院経験をお持ちの方なら、自分の時とは違ったとか自身を見てくれた看護婦のほうが親切だった、などより身近にドラマを感じる事が出来るのもヒットの要因かも知れません。
また、医療ドラマとはある意味で「善対悪」であり「有能対無能」などと言った対立構図が描きやすい特徴があります。この医療分野の原点ともいえる作品が「白い巨塔」であったわけです。
この大学病院を舞台にした物語は権力や金、それに群がる医者や教授といった俗物的な人々や、それとは正反対に患者の治療や研究に励む医師といった対立効果が描かれており、多くの視聴者に指示を受けた作品でした。
ナースを主人公にしたドラマは安心して見られる
勿論、全てのケースがハッピーエンドで終わる展開ではないのは当たり前ですが、多くの場合患者は、嬉しい展開で幕を閉じるといったケースが多く見られます。勧善懲悪と言った構図と言えばよいのかも知れません。
しかし、勿論これはドラマであるから出来る構図です。実際の病院では日々戦いと言っていいほど医師もナースも懸命に業務に励んでいます。それでも結果が伴わない事も多々あるのが実際です。それは私たちも知っている事実です。
であればこそせめてドラマの世界だけでも、幸せな結末を期待してしまうものなのではないでしょうか。こうしてナースの世界を描いたドラマは多くの場合、見ていて安心できるドラマに仕上がっているのだと思います。
- ■まとめ
- ナースを描いたドラマは、恋であったり苦悩であったり登場する人物に強くスポットライトが当たっています。そして多くのハッピーエンドが待っています。
- それは現実の世界でも病院というある意味、辛い現実を受け止めなければならない場所に、少しでも希望を持ちたいがためではないでしょうか。現実と向き合う事は時に苦しく悲しい事もあります、せめてドラマの中だけでも明るくしたいという気持ちだと思います。