No.311 ナースの仕事内容、具体的には
ナースの仕事とは、一言で言うなら看護の仕事を提供することです。これは医師の診断などをもとに、病気やケガを負った患者さんの入院生活や診療の補助のみにとどまらず、患者さんの心的相談や生活指導なども含まれる重大な仕事です。今回は、ナースの仕事内容について見てまいりましょう。
ナースとは
日本では一般的に看護師という呼び方が主流のようです。男性も女性も看護師という呼び方が定着していると思います。ナースの語源は古く、もともとはラテン語のnutricia(ニュートリキア)がフランス語を経て、やがて英語のnurse(ナース)になったと言われています。
ナースの歴史も古く16世紀後半からその存在はありましたが、現在のような形になったのは18世紀からです。そのきっかけの一つに、ナイチンゲールの存在は大きかったようです。
彼女がクリミア戦争において負傷兵看護に尽力した姿勢は国際的に高く賞賛され、それを契機にナースという存在が世間に広く認知されるに至りました。今や医療現場に不可欠となった看護体制の確立において、彼女の功績が大きく寄与したものと言えます。
看護師の仕事内容
一言で看護師やナースと呼んでも、その仕事内容は勤める病院や部署により変わってきます。ただし、どの部署や病院においても基本的な業務は、医師が業務を遂行するにあたり、その際の治療や診察の補助的な役割と担当する患者さんのケアなどは変わりません。
一部の例として、以下のような役割が挙げられます。
- バイタルチェック、血圧・体温・脈拍などの測定
- 病棟の巡回
- 患者の生活補助、(食事・入浴・排泄など)
- 担当患者のカルテの記録やチェック
- ナースコールへの対応
上記以外にも部署によって、また違った仕事内容があります。例えば、手術室担当看護師なら手術前の準備や、手術中では担当医の補助や器具を執刀医に手渡しするといった業務もあります。
さらにナースの仕事はその勤務体制などにもより、左右されることが多いです。外来担当ナースや手術室担当ナースは一定の限られた時間内での勤務ですが、病棟担当ナースの場合などは基本24時間体制で看護を行いますので、仕事の内容も違ったものになります。
このように、ナースの仕事は一概にこれだと断定することは出来ません。時と場合にもより違ったものになりますし、担当部署で仕事の内容はその部署に沿ったものとなります。特に病棟看護師などは日勤と夜勤で分かれ、同じ部署でも仕事の内容は違ってきます。
いずれにせよ、ナースの仕事は全てにおいて臨機応変な対応が求められるのです。医療現場では常に、新しい状況に遭遇することが多々あります。スケジュール通りにいかないのが常とも言えるでしょう。
そういった時こそ、ナースの技量が試されるのではないでしょうか。仕事ができるナースの条件とは、十分な知識やスキルの習得ばかりとは言えません。それらを備えた上で更に経験と数々のケースを乗り越えていかなる事態にも臨機応変に対応できることを指すのではないでしょうか。
- ■まとめ
- ナースの仕事は、はた目から見ても大変な仕事です。しかし、なくてはならない仕事であることは言うまでもありません。その達成感や誇りは他の仕事ではなかなか経験できない貴重な財産でもあります。ナースの仕事はこのような仕事といえます。