No.32 欠かせない存在! 部署の統括をする看護師長の役割とは
看護師の上に立つ存在として、看護師長という役職があります。
看護師の方の中には、仕事を通して技術や知識の面だけではなく、内面的な成長を目指している方もいるでしょう。
成長するには分かりやすい目標を立てることが大切です。
そのため、看護師長を目指している方もいるかもしれません。
ここでは、看護師長の役割について見ていきながら、看護師長を目指すために必要なスキルについてご紹介します。
部署の統括をする看護師長の役割とは?
看護師の仕事は、患者の看護や援助など体力的にも精神的にもハードな仕事が多くあります。
看護師長の役割は、こうした大変な仕事を担っている看護師達とのコミュニケーションを通して、一人ひとりに目を配りながらの業務管理、新人の看護師の育成、病棟内に必要な備品の管理など多岐に渡ります。
また、看護師の勤務体制は交代制で夜勤があるため、シフトの作成は看護師長の大切な役割のひとつです。
スタッフからの休みの希望を考慮しながらも、全体の業務が滞りなく行えるようにバランス良くシフトを作成しなければいけません。
シフトの組み方のバランスが悪く、看護師の誰かに負担がかかるようなことがあれば、看護師の不満の原因となってしまうので細心の注意を払う必要があります。
このように看護師長は、全体を見ながら病棟内の技術的な安定を保つために必要な調整を常に行っていかなければならないのです。
看護師長を目指すために必要なスキルとは?
- ・高い技術と冷静な判断力
- 看護師長を目指すためには、看護師として必要な技術や知識を習得していなければなりません。
看護師長の役割のひとつに、新人看護師の育成も含まれているため、習得している技術を分りやすく伝える技術も必要となります。
また、緊急時などに看護師に迅速な指示を与えるためにも、冷静な判断力が備わっていなければいけません。 - ・リーダーシップと高いコミュニケーション能力
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看護師長の役割のひとつとして、コミュニケーションを通して看護師達の考えを理解しておくことが挙げられます。
また、リーダーシップを発揮しながら、看護師一人ひとりに対して、それぞれの良さや力を引き出すためのアドバイスをするリーダーとしての素質が必要不可欠です。さまざまな場面において、看護師長という立場から一方的に何かの指示を与えるよりも、看護師の意志などを尊重した上で接するようにすると、その場の雰囲気がより良いものとなります。
この点においても、看護師長は高いコミュニケーション能力を身につける必要があるのです。 - ・公平さとバランス感覚
- 多くの看護師をまとめていくためには、仕事に関する高い技術を持っているだけではなく、看護師達に対して分け隔てなく接していく姿勢が必要です。
個人的な感情を挟むことなく、それぞれの看護師に対して公平に接しながら、的確に役割を果たす看護師長であれば、おのずと信頼を集めることができます。看護師長の役割は、業務に関することや看護師達とのコミュニケーションなど、多岐に渡ります。
看護師長は病棟内の雰囲気を大きく左右する重要な存在だということを知っておきましょう。看護師長を目指すためには、業務に関する技術や知識だけではなく、内面も日々磨いていくことを忘れてはいけません。