No.87 病院以外の働き方「ツアーナース」ってどんなお仕事?
看護師の資格を活かせるお仕事は、病院勤務以外にもいろいろあります。
非常勤や単発での仕事をしたいと考えている看護師におすすめな「ツアーナース」という働き方をご存知でしょうか?
ここでは、ツアーナースの仕事内容や働き方などについてお伝えします。
ツアーナースってどんなお仕事?
ツアーナースとは、団体旅行に同行して参加者の健康管理および病気やケガの際の応急処置など、健康面のケアを担う看護師のこと。
添乗ナース、アテンダントナースなどと呼ばれる場合もあります。
ツアーナースとして同行する旅行は、小中学校の課外授業(遠足や林間学校、修学旅行、部活の合宿など)が多く、ほかにも企業の研修旅行や一般の観光ツアーなどがあります。
旅行とはやや異なりますが、音楽イベントやスポーツ大会の救護室での日帰りのお仕事もツアーナースの仕事の一つです。
どんな働き方が一般的?
ツアーナースとして働くために、看護師免許以外の資格などは特に必要ありません。
旅行会社と直接雇用契約を結んで専属のツアーナースとして勤務している方もいますが、ほとんどの場合、ツアーナースの仕事は派遣での勤務になります。
ツアーナースとして働いてみたい場合、まずはツアーナースの求人を取り扱っている派遣会社に登録するのが良いでしょう。
旅行シーズンというのは、春先や夏、秋口に集中するものです。
冬や梅雨時などは旅行の催行自体が少なくなるため、ツアーナースの募集もあまりありません。
看護師免許を活かして単発で集中的にお仕事をしたい方などに向いている働き方だと言えるでしょう。
ほかの非常勤のお仕事と兼業でツアーナースのお仕事をしている方も多いようです。
ツアーナースのお仕事は、基本的に以下のような流れになります。
- 出発前
- 旅程や参加者の健康状態の確認、添乗員や先生との打ち合わせなど
- 旅行中
- 参加者の健康状態の管理(病気やケガの予防)、病気やケガが発生した場合の応急処置や受診の判断など
- 旅行終了後
- 報告書の提出、フィードバックなど
どんなところが魅力? ツアーナースのメリットとデメリット
ツアーナースのお仕事の魅力は、やはりいろいろな土地へ行けることでしょう。
もちろんお仕事なので純粋に旅行を楽しめるというわけではありませんが、一緒に旅行に参加してさまざまな土地の風景や文化に触れられるのがうれしいというツアーナースは多いです。
旅行好きな人にはやはり魅力的なお仕事だと言えるでしょう。
また、毎回違う人たちと接するお仕事なので、常に一期一会の新鮮な気持ちで臨むことができる点を魅力として挙げる声も多く聞かれます。
一方で、1回のツアーでの勤務時間がどうしても長時間になることが多いので、体力面で負担が大きいと感じる方もいるようです。
また、基本的に看護師は自分ひとりなので、重大な判断を一人でしなければならない場面など責任の重さを負担に感じることもあるでしょう。
ツアーナースの仕事内容や働き方などについてお伝えしました。
さまざまな事情で常勤以外の働き方を検討している看護師さんは、ツアーナースという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。